ありどおろコンサート

先日23日のコンサートの為の伴奏合わせがあった。
この日は半分以上の人が一同に会して歌うのを聴いたのだが、
自分も含めていつも考えさせられる。

私もこの世界は長いからお弟子ちゃんも長い人が多くなった。
なかには10年以上という人が何人もいる。
昔は2年ともたなかったから驚くべき事だ。
しかし流石に10年という年月の重みはある。
やっと身体の中から奥行きのあるずっしりした声が出始める年月なのだろう。
もう声が小さいとか言わせない年月だと思う。

ただ、まず10年我慢してやり続ける事が出来る人間はあまりいない。
特に若い人はどうしても地味に技術を勉強するより派手に目立つ方に目が向いてしまうのだろう。
本当の事をいうと絶対にうまくなりたい私はそういう人達のの気持ちが全くわからなかったのでよくケンカになってトラブった。

今は根気があって自分の事がきちんと出来る人が多くなって本当に楽だ。
だからオペラも助けて貰って出来る様になった。

願わくばもっとこれから世界にはばたく若い人に頑張って貰いたい。
第二のパヴァロッティとまでいかなくても、
アルベロかアルバレスかドミンゴか・・・になって欲しいな。
スコットかカバリエとかさ。
何となくあと10年のうちにその願いが少し叶う様な気がするんだけど。
みんな頑張ってくれー

という訳でコンサートのお知らせです。
ありどおろコンサート
サントリーホールブルーローズ
12月23日（日）18時半より
私は「イル・トロヴァトーレ」のアリアを歌います