ヨシュカ「主神アルマス…まさか神々が天界に戻った後、再び地上に降り立っていたとは。掟を破る事は許されざる行為ですが…彼がいなければ、今頃イルーナはケルトイの力によって全てを無にされていたかも」
冒険者[呆れるエモート]
ヨシュカ「…いえ、気にしないでください。ただの独り言です。さあ、次の記憶の碑石を探しましょう。ケルトイが風竜と一緒に逃げた場所…そこに必ず記憶の碑石があるはず。あの傷だらけの身体で、ケルトイはどこへ向かったのでしょうか?冒険者さん、どこか心当たりはありませんか?」
[選択肢]
①ソフィア街
②風竜の巣
③自分の故郷
[①の場合]
[③の場合]
ヨシュカ「街の中に記憶の碑石はありませんでしたね。という事はもしかして…?」
[二人で教会の方を見る]
ヨシュカ[教会に近づく]
ヨシュカ「はっ、弾かれた!教会の周囲に透明な壁のようなものが張られています!」
冒険者[教会に近づく]
【透明な壁に阻まれて、これ以上先に進む事ができない!】
冒険者[悔しがるエモート]
ヨシュカ「このままではロイエ地下聖堂に入れません!何故こんなものが…?」
冒険者[考えるエモート]
[ヨシュカのペンダントが点滅するように光る]
ヨシュカ「い、今!以前ここで拾ったペンダントが反応したんです…あっ!!!」
[女神像が反応する]
[ヨシュカの手元に杖が現れる]
ヨシュカ「これは!?スピカさんが持っていた杖…?どうしてこんな場所に!?」
声「お願い、救って…彼を…お願い…」
ヨシュカ「今の声…聞きましたか!?」
冒険者[頷くエモート]
ヨシュカ「救う…?今の声はなにを伝えたかったのでしょうか」
[ヨシュカが俯く]
ヨシュカ「…ずっと考えているんです。自分はなにをすべきか、これからどうすればいいのか…」
[ヨシュカが教会に向かって走り出す!]
冒険者[ヨシュカの後を追う]
ヨシュカ「進みましょう!きっとこの先にボクたちが求めている答えがあるはず!」
冒険者[喜ぶエモート]
[スピカの杖を掲げると、結界が崩れた]
---ミッションが更新されました---
---ロイエ地下聖堂・最下層---
ヨシュカ「冒険者さん、そちらにセルはいませんでしたか?」
冒険者[呆れるエモート]
ヨシュカ「おかしいですね。ここで集めた記憶の碑石を修復していたはずなのに。それに、記憶の碑石も見当たらない。一体どこに…」
冒険者[考えるエモート]
冒険者[喜ぶエモート]
冒険者[壁画に向かって走り出す]
冒険者[壁画に触れる]
幻[ソフィスが記憶の碑石を箱に収めている。背後でリヒトがその様子を見ている。]
ヨシュカ「どうしたんですか?もしかして…」
[ヨシュカが壁画に触れ、過去の記憶を見る]
ヨシュカ「い、今のは…まさかこれも記憶の碑石なのでしょうか!?でも、どうしてここに記憶の碑石が?セルならきっと気付いていたはずなのに…」
冒険者[呆れるエモート]
ヨシュカ「そうですね。まず考えるよりも先に記憶の碑石を回収しましょう」
冒険者[考えるエモート]
---ミッションが更新されました---
ヨシュカ「この壁画に込められた記憶…悲しくて、燃えるような怒りを感じます。一体この場所でなにが起きたのでしょうか」
冒険者[記憶の碑石に触れる]
[選択肢]
①記憶の中に入る
②まだ準備ができていない
[①の場合]
[②の場合]
ヨシュカ[どこかへ走っていく]
ヨシュカ「ここは確か…ロイエ聖堂がある教会の辺りですね。奥まで道が続いているように見えますが…」
声「その先に行くのはやめておいた方がいいぜ」
[家の陰から村の住民が現れる]
村人「その先にはロイエ聖堂という村の祭り事を行なう場所があるんだ。だからといって村の連中以外の出入りを禁止されている訳ではないんだが……最近、聖堂の奥からうめき声が聞こえるんだ。村の若い奴らが調査に行ったんだが、皆身体中傷だらけで逃げ帰って来たんだ。空を飛ぶ凶暴なモンスターに襲われたってな」
ヨシュカ「空を飛ぶ凶暴なモンスター?それってもしかして…」
村人「皆、それを聞いて聖堂に近付かなくなったんだ。何故かモンスターもうろつき始めちまって…この村にモンスターが来るのも時間の問題だろうなあ。」
声「安心してください。もう見えない恐怖に怯える事はありません。」
ヨシュカ「リ、リヒト!?」
リヒト「フフフ。どうしてここに?と言いたげな顔をしていますね。私も私なりに彼が逃げるルートを考えました。イーロ諸島、水竜の運河、ロルバー樹林…様々な場所を調べつくし、ようやくこの場所へ行き着いたのです。私と彼の生まれ故郷…バイルーンの村へ」
リヒト「冒険者さん、ヨシュカくん。あなたたちならきっと来てくれると信じていました。さあ、私と共に魔神の暴走を阻止しましょう」
[選択肢]
①2人の戦いを見届けたい
②ケルトイは暴走していない
[①の場合]
冒険者[拗ねるエモート]
リヒト「…そうでしょうか?彼の考えも力も、人の域を超えています。過ぎた力は世界を滅ぼす。この世界を守る為にも、魔神は倒さねばなりません。」
リヒト「…うん。この村の中に魔神の気配はないようです。という事はおそらく…」
ケルトイ「懐かしくねえか?よくお前と二人で来てたよな。村の大人に怒られたり、喧嘩で負けたりした時、泣いた顔をスピーシア様に見られたくないってお前が言うから、大人に内緒で…」
リヒト「魔神ケルトイ。世界を脅かす君を野放しにしておく訳にはいかない。神の名の下に、神を倒す」
ケルトイ「…聞く耳もねえのかよ。勇者様ってのは余裕がねえな」
ケルトイ「いいぜ。闇の城では邪魔が入っちまったが…ここならお互い、存分に力を出し合えるよなあ!ククッ懐かしいなリヒト。昔はこうやって2人で勝負したよな」
リヒト「悪の根源は今ここで断ち切る!」
ケルトイ「チッ。来いよ、リヒト!!」
[ケルトイと戦う]
リヒト「ケルトイ、これで終わりだ。君の野望は叶わない」
ケルトイ「…チッ。あの神に食らった攻撃が響いたか」
ケルトイ「よかったじゃねえか。俺を倒せば、お前は色んな奴らに真の勇者として祭り上げられる。お前と見た絵本の通りだ」
[ケルトイが拘束される]
リヒト「これは…!」
ソフィス「リヒト、よくぞ魔神に打ち勝ちましたね。流石は勇者。感服いたしました」
リヒト「ソフィス様!?どうしてあなたがここに?」
ソフィス「…私はアルマス様の名のもと、再びイルーナへ降り立つ事を許されたのです。光の勇者リヒトと共にイルーナを害する魔神を倒せ、と」
ケルトイ「ハッ。一度逃した敵の後始末を任されるたあ、神様の中でも格差があるんだな…グ、ウゥッ!」
ソフィス「リヒト、話を交えてはなりません。この男は悪に堕ちた魔神…こうして視線を交えている内にも、私たちを悪へ引きずり込もうとしているのかもしれません」
ヨシュカ「そんな言い方…!」
ソフィス「…本当に残念に思っています。そなたらに力を与えたのは、世界を平和に導く為。決して悪用する為ではありません。あぁ、これが禁じられた力を得た人間の末路…やはりアルマス様がおっしゃっていた事は正しかったのですね」
ケルトイ「…疑心に盲信…神のくせに自分で考えられないのかよ。どう見ても世界を崩壊させたのはアルマスだ!これ以上、世界が壊れるくらいなら、いっその事俺が…グッ!!」
ソフィス「神への冒涜は許されません。もはや手遅れ…魔神ケルトイ、今ここでそなたを封印いたします」
ケルトイ「殺すんじゃ、ねえのかよ…ッ!」
ソフィス「たとえ悪に堕ちようとも、ケルトイは神。殺生は禁じられているのです。どうか封印されている長い年月の中で、自分の行いを反省し、アルマス様の待遇に感謝しなさい」
ケルトイ「…なにが感謝だ。それで情けのつもりか!俺を殺さずに生かした事を絶対にいつの日か後悔させてやる!次に目を覚ました時、俺はこの力を使ってこの世界をまっさらな白紙の世界に還してやる!」
リヒト「……」
ソフィス「このままでは更生の見込みはないようですね。それならば…」
ケルトイ「!? 急に力が…な、なにを!」
ソフィス「そなたから神としての力を取り除きます。次に目覚める時、そなたは全く違う人生を歩む事でしょう」
ケルトイ「グアアアアアアッ!!諦めねえぞ!俺は絶対、この世界を変えてやる!この姿にかけて、スピカにかけて!どんなに時が過ぎたとしても!絶対に、絶対に俺は!俺はああああぁ!!」
[ケルトイは封印され、ピンク色の大きな記憶の碑石になる]
ヨシュカ「あ、あれは…!?」
ソフィス「勇者リヒト、ここまでよく頑張りましたね。そなたの力添えがなければ、世界はび闇に覆われていた事でしょう。これでようやく、本当の平和が世界に訪れます。これからは、私たちイルーナ12神がいなくとも心配いりませんね。なぜなら…リヒト、そなたがこの世界を導くのです。正しさを追及するそなたであれば、必ずやこの世界を復興させる事ができるはず!」
リヒト「お任せください!この剣、この力を与えてくださった神々の為、私がこの世界の導き手となりましょう!」
[記憶の碑石が出現する]
ヨシュカ[記憶の碑石を収納する]
ヨシュカ「結局…二人は仲違いをしたまま、最後を迎えたのですね。そして、ケルトイはここで封印され、ずっと長い間…」
ヨシュカ「…あれ?待ってください。分離された力、記憶の碑石、封印された魔神…もしかして彼は!」
---ロイエ地下聖堂・最下層---
【ここは現代のロイエ地下聖堂のようだ。いつの間に現代に戻ってきたのだろうか?】
---ミッションが終了しました---









