晩ごはんを早めに食べたあと、電車に乗って、地域のちいさな花火大会に行きました。
ぺっぺにとっては、はじめての花火。
出かけるまえから興奮ぎみで、駅のエレベーターの中でとつぜん「はなびみにいくの」と話しかけ(!)、見知らぬおばあさんが笑って「花火見にいくの?いいね」と返してくれました。
会場についたものの、はじまるまで時間があり間がもたなかったので、急きょ近くの公園を探してブランコに乗って待っていると、花火がはじまりました。
ひとりで食い入るように見ているぺっぺ。
はっと我にかえり、後ろを振り向いてベンチに座っているわたしのところへ来ては、またくぎづけになる。それを何度かくりかえして。
10分足らずで終わってしまったあと、泣きながら「おうちかえる、おうちかえる」と。
終わってしまってさみしいのと、大きな音で怖かったからホッとしたのかな。
今見てきた花火のことをたくさんおしゃべりしながら、3人で手をつないで、その影が長くのびるのを見ながら帰ってきました。
家で特別にアイスクリームを食べて、お風呂に入ってねんねしました。
『かえるのはなび』
◆長新太、佼成出版社、1981
かえるの はなびこうじょうは もりのなかにある。
もうじき はなびたいかいが はじまる。
平穏な出だしから一転、ぞうがやってきて、今すぐ花火をみたいのだ!と花火を鼻の穴に入れてしまいます。
かえるが「はなびをかえしてよおー」と言うと、「ホゴハガホゴハガ」
花火が鼻につまっているので、しゃべれないのです。
森のどうぶつたちが集まってくるなか、怒ったかえるは、はなびたいかいはじめるよ!と宣言して、ぞうの鼻にある花火に火をつけてしまいます。
まだ明るい空に、たくさんの花火があがります。
数ページにわたる、クレヨンによる花火の描写が圧巻なのです。
でも、ぞうは怖くて目をつむったまま。
花火が終わるとのびてしまいました。
みんなが心配して近寄ってきます。
「ビヨヨーン」と、ぞうの鼻は火傷で腫れてしまいました。
さいごはかえるに池に連れていってもらい、「ジュー」と鼻をひやします。
長さんワールドのなんともいえぬ可笑しみ、哀しみ、そして絵のすばらしさ。
ぺっぺもわたしも大好きな絵本です。
花火かな?と思う絵を描いてました。
『どしゃぶり』
◆おーなり由子文、はたこうしろう絵、講談社、2018
はたこうしろうさんの絵が迫力まんてん。子どもって雨と傘が大好きですよね。
『ゆうぐれのさんぽ』
◆高柳芳恵文、夏目義一絵、福音館、ちいさなかがくのとも2012年8月号
おじいちゃんと男の子と犬のチロのお散歩。
夏目義一さんの繊細な絵から、夏の終わり、湿り気のある夕方の匂いを感じます。
『ちいさいタネ』
◆エリック・カール作、ゆあさふみえ訳、偕成社、1990
花、種、葉っぱが大好きなぺっぺはよく読みました。後半ちょっとくどいかな。
『ねっこ』
◆平山和子、福音館、かがくのとも特製版2004、かがくのとも1982年4月号
散歩の時に小さな草を抜いて「ねっこあるね」と言うようになりました。
『つゆくさ』
◆矢間芳子、福音館、かがくのとも特製版2004年、かがくのとも1989年7月号
古くから自生する露草は染料として用いられてきたこともあり、いろんな名前がつけられています。その調子が心地よく、ぺっぺが口ずさんでいました。
「あおばな あいばな えのぐばな
あいくさ つきくさ うつしばな
はながら かきくさ いんきばな
そめぐさ うつし そめこばな」
『たべられるしょくぶつ』
◆森谷憲文、寺島龍一絵、福音館、かがくのとも、かがくのとも1969年5月号
1969年の出版なんですが、斬新な切り口だと思います。見開き2ページで一つの野菜の、種から育っていく野菜を描いています。
ガマをさわるぺっぺ。
『おやすみみみずく』
◆パット・ハッチンス作、わたなべしげお訳、偕成社、1977
みみずくが眠ろうとすると、昼間起きている鳥が次々とやってきてさえずります。それだけのおはなしですが、いろいろな鳥たちの絵が素敵です。
『ティッチ』
◆パット・ハッチンス作・絵、いしいももこ訳
福音館、1975
出てくるものが、三輪車や風車、種など、ちいさな子どもに身近なものなのがとてもいい。
ハッチンスの絵を好きなようで、いろいろ借りて読んでいました。
『ひるまのおつきさま』
◆遠藤湖舟、福音館、かがくのとも2010年10月号
お月様がだいすきなぺっぺ。夕方の散歩では、かならず空を見上げます。
この本を読んだ頃から、朝の散歩でも、うっすら見えるお月様を見つけるようになりました。
『にんじんばたけのパピプペポ』
◆かこさとし、偕成社、1973
ワガママな20匹のこぶたちゃんが、遊んでいる時にみつけた「ねのくさ」(にんじん)を食べたとたんに、賢くてやさしい子に変身。
お父さんとお母さんと荒地を耕し、一本のにんじんからたくさん増やして、それを売りに行きます。それから、開墾する際に出てきた粘土でレンガを作って、建物もつくってしまいます。
こぶたちゃんたちの名前が
パタ、ピタ、プタ、ペタ、ポタ、
バコ、ビコ、ブコ、ベコ、ボコ、
パパコ、ピピコ、ププコ、ペペコ、ポポコ、
ババタ、ビビタ、ブブタ、ベベタ、ボボタ。
これ、子どもが大好きな音ですよね。
こぶたたちの歌があって、
(わたしが適当に節をつけてうたっているもの)
ぺっぺはそれを嬉しそうによくうたってます。
こーぶた ちびぶた いたずらちゃーん
おしりも おでこも ほっぺたもー
にんじんばたちぇのぱぴぷぺぽ!
『1.2.3 どうぶつえんへ』
◆エリック・カール、偕成社、1970
どうぶつたちが1から10の数に合わせて、汽車で登場します。
ぺっぺはヘビのページが大好き!
砂場でひとりでも山を作るように。
積み木で、自分なりに何かを作るようになりました。
色を意識して作ってるなぁと感心します。
2歳5ヶ月もたくさん遊んで、絵本を読もうね。