今日は23冊。



ぺっぺ語録。


「とてとてたたたーよむ」→『がんばれさるのさらんくん』読む

「だくちるする」→『だくちるだくちる』読む

「さんびち」→『三びきのこぶた』読む

「かにつんつんすんのー」→『カニツンツン』読む


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さいきん「はーんとし、はーんとし」と頻繁に言うので、はて何から来てるのかなと思っていたら、夫いわく、写真絵本『ぞうのひめちゃん』の「ひめちゃんは、うまれてから まだ はんとししか たっていない あかちゃんの ぞう。」かららしい。


んーそこ?



    

​きょうの絵本


『だくちるだくちる一はじめてのうた』


V・ベレストフ原案 阪田寛夫文 長新太絵

福音館 1993



阪田寛夫さん(詩人、小説家、児童文学作家。あまり著作に詳しくはないのですが、この方のまどみちおさんについて書かれた文章が好きです)のテキスト(詩)に、長新太さんが絵をつけています。


ほんとうに大好きな絵本。

長新太さんの絵がすばらしくて。

そしてやっぱり詩もすばらしい。


✳︎


太古の地球。恐竜のイグアノドンがたったひとりで生きていました。



✳︎



どがーん どがーん


やまのおとだけで

だれのこえも しない

ずーっと むかしは

やかましいけど

さびしかった



イグアノドンは

さびしかった



だけど あるひ

だくちる だくちる

おとが した

ちいさな プテロダクチルスが

とんできた

イグアノドンは


ちいさな ともだち

みつけた



✳︎



だくちる だくちるる

だくちる だくちるる



ちいさな ともだちは

だくちる としか

いえなかった



だくちる だくちるる

だくちる だくちるる



でも イグアノドンは うれしかった

だくちるを きくと うれしかった



うれしくて うれしくて

どんどん うれしくて



もう どんどん ぱんぱん

うれしかった


だって それは



はじめての うただったから



イグアノドンが

ちいさな ともだちに あったとき



そのとき

はじめて ちきゅうに うまれた

いちばん はじめの うただったから




✳︎




ずっと好きな本で、

棚にあったけど、まだまだぺっぺには無理だなと寝かせておいたもの。


少しまえに何度か読んで、

そしてまた 間があいて、


読みたいなと思ったら

ぺっぺが「だくちるする」

この本に手をのばしました。



✳︎


「やかましいけど さびしかった」


トーンの低い色調から、



「ちいさな ともだち みつけた」


このページのよろこびあふれる絵!

オレンジ色が一面に、遠くの山はほとばしるように噴火して



「だくちる だくちるる

 だくちる だくちるる」


声に ただ耳をかたむける

そんなふうに思えるページです。



ぺっぺとはじめて一緒に読んだとき、

これはわたしの気持ちをうたってくれている、

とおもいました。


読みながら涙が出てきました。


ふたりで読むこと、つたえたいことがあるから

いっしょに、感じられることがあるから


そんなことを おもいます。