心洗われる | pepeのブログ

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とうがらしのPEPEです.辛いもの大好きです.寒い時はあったまるし,暑い時は頭をはっきりさせてくれますね........みんなにとって何気なく役に立つ奴になれたらいいな...

府中の森芸術劇場ウィーンホールです

 

数年前、末っ子が高校の吹奏楽部にいて

都のコンクールが同じホールで開催されました。

人の出入りが激しくて

しっかり音楽を聴くなんて雰囲気は微塵もない印象でした。

 

そこで……

小生の葬儀ではぜひこの曲を……

 

同郷のプロの声楽家が出演されるとのことで、

雨の中を行ってきました。

 

オルガンの音色が素敵でした。

ピリオド楽器使用というふれこみでしたが、

弦楽器の半分以上は現代楽器のようでした。

ただしノンビブラート奏法で、しっかりアンサンブルがとれていて、

各奏者のボウイングテクニックの優秀さがわかりました。

 

さて、肝心のコーラスは、

とにかく心を洗われる気分でした。

クリュイタンスやヘレヴェッヘのCDもきれいですが、

やはり生の歌声にはかないません。しかも、

皆さん相当な技量をお持ちのようでした。

 

なかでも、コンサート前半4曲目で演奏された

Tantum ergoという祈りの曲は

まさに至上の悦びでした。

最後の「アーメン」が無限に続くかのようでした。

あくまで個人的な感想です。

 

コンサートにはいろいろあると思いますが、

レクイエム(死者のためのミサ曲)では

終演後の拍手はしないものと思っていました。

そのむかし、バーンスタインがヴェルディのをやって、

終了と同時に一部の観客がパラパラと拍手しだすや否や

背中で手を振ってそれを制したのを見たことがあります。

われらが小澤征爾さんもどこぞのコンサートで同じことをなさってました。

ただし、その時の演目はブルックナーの9番だったように覚えてますが……

 

当日の演目もそれを意識してか、レクイエムは最後から2番目で、

ラストを飾ったのはフォーレとしては珍しい

大編成オーケストラ付きの

「ラシーヌの雅歌」でした。

拍手のできないレクイエムが最後ではやっぱりさみしいですから……

 

でも実際のところ、拍手はどの曲にも惜しみなく……