TAR(2022)
2023.5.20 高槻アレックスシネマ
マーク・ストロングに毛があるのよ(だから何
事前の宣伝情報はちょいとミスリードしてないかいまぁ、その方が予想外の展開が味わえたから良しとするか
正直なところ、前半はちょいと眠気がきました
ケイト・ブランシェットはケイトではなく完全にリディア・ターでした。リディアは実在人物じゃないのに実在しているかのようでした。
オーケストラシーンで奏者に指示するケイトのドイツ語に字幕が(英語も日本語も)ないの。でもわかるのよ。ケイトの指示が伝わってきた。体感するって感じ。すごい演出と演技だ。
ほとんどが会話劇でオーケストラシーンは少なかった。でもそのわずかなシーンでも鳥肌が立ったな。
ワタクシ、元吹奏楽部なもんで尚更でした。誰がソロをするとかさ、奏者たちの表情というか空気感が絶妙でした。
今の時代、音楽を学ぶにもYouTubeかぁ
なんだかなぁ。
でも生まれた時からYouTubeがある世代にとっては違和感ないのでしょうな。
ラストはなんとも。
でも音楽には変わりはない。
どんな環境に置かれようとリディア(いや、リンダ?)にとっては同じ音楽。
私は複雑ながらも前向きに受け取りました。
ストーリーとは関係ないが、、、
なぜケイトではなくミシェル・ヨーがオスカー受賞したのかと、巷で賛否両論が湧き上がるほどケイトの演技は確かに凄まじかったけど、作品としては、やはりエブエブの勢いには勝てなかったのかなと。
M-1で和牛じゃなくてとろサーモンが優勝した時の感じ。
ケイト、引退を表明しているらしいね。ゆっくり休養してまた復帰して欲しい