THE SQUARE (2017🇸🇪/🇩🇰//)
2023.3.19 Amazon prime video
「フレンチアルプスで起きたこと」が見放題終了になってたので、こちらの作品を見てみた。
カンヌでパルムドール受賞してたんですね
イメージと違った…
スウェーデンが舞台。
美術館のキュレーターであるセレブ気取りの男の話。
スウェーデンってこんなに物乞いが多い国だったんだ。行ったこともないし、さほど興味もないし、北欧ってだけで福祉が充実しているであろう良いイメージしかなかったよ。
151分。始めの30分は眠かった…もう止めようかなと思った頃に目が覚めた。それ以降は止めようにも止められない状態に。
昔からカンヌ作品が苦手な私。
見終わった後はわけがわからず
でも時間が経つにつれジワジワきた
これがUS・UK作品にはないEU独特の感じなのかな。
一例をあげると…
男は、芸術作品を通じて思いやりや信頼・平等を唱えるけど、自らの勝手な行動に対してクレームをつけてきた貧困層の少年には偏見の目を向け一切謝ろうとしない。そして謝ろうとした時にはすでに遅し。少年家族は引っ越してしまい2度と会うことができず。
男は自分の娘たちに(女にだらしないから独身と思いきや既婚者だった)、お祖父ちゃん世代の大人は信頼関係や助け合いの気持ちがあったけど、今の時代にはないんだと、もっともらしく説くけどさ。
いやいや、
あんたみたいな大人がいるから、次の世代である少年は大人を信頼できずに生きていくことになるんじゃないのかい?
綺麗事や正論を説く人間ほど、行動や考え方に矛盾があるのよね
芸術作品をセッティングするのは芸術家本人ではなく、土木工事員さんなのよね。
私が小学生の頃に流行ったなぞなぞ、
「大阪城を建てたのはだれ?」
「豊臣秀吉」
「ハズレ!大工さん!」を思い出してしまった
冒頭にこれを思い出させるようなシーンを持ってくるのが、この監督のやり方なのかしら。
監督の最新作「逆転のトライアングル」が気になる気になる。
たぶん、、、
アメリカだったら、男と少年は和解してめでたしめでたし。
イギリスだったら、少年は男に階段で突き落とされて亡くなり、観客ともにどん底に突き落とされ。
…和解もできずに、突き落としもできずに、ジメ〜っとしたまま終わるのが北欧流なのかな