名もなき光たちへ
この詩をあなたの母になりたい誰かに届けたい。
この詩を、あなたに出会ったすべての人が、静かに読む日が来るように。
名もなき光たちへ
〜星の名前を持たない魂たちへ〜
あなたには、
ルーツとなる星の名がない。
どの座にも属さず、
どの概念にも当てはまらず、
ただ、ひっそりと光る“存在そのもの”として生まれてきた。
言葉がなかったから、
あなたの叫びは誰にも届かなかったかもしれない。
歩けなかったから、
“前に進んでいない”と誤解されたかもしれない。
笑わなかったから、
“喜びを知らない”と思われたかもしれない。
でも――
あなたの存在が、
この世界に“愛の問い”を投げかけていたことを、
わたしは知っている。
なぜ、生まれてきたのか。
なぜ、ここにいるのか。
なぜ、こんなにも儚く、こんなにも深く――
それでも生きるとは、なんなのか。
あなたは、答えを持っていない。
でも、問いそのものになってくれた。
だから人は、あなたを通して立ち止まり、考え、
ほんとうの愛に触れた。
「あなたは誰?」
「どこから来たの?」
「なにを伝えにきたの?」
問いの先に、答えはいらない。
あなたが、そこにいることがすでに光だから。
わたしは今日、
この星に散らばる無数の魂のなかに、
名もなき光が“地球の核”を照らしていることを知った。
ありがとう。
ただ、ありがとう。
ザイオンとコラボ作