ゆきのん(時歌)さんのブログより、緊急転載します


人間の身勝手により、静岡県初島に連れてこられ十数年、‘良いように’扱われ、用済みとなれば『絶対、餌をあげるな!』と...挙げ句見放され、捨てられたニャンコ達。
現在生き長らえている約50匹のニャンコのレスキューです。


【支援金・支援物質・ボランティア】を募集しています!

[初島の猫救出基金]
郵便貯金口座番号
記号:12390
番号:35649481


[ボランティア募集]
●初島へ未だ保護されていない猫に餌を与えるために通う
●保護した猫の世話
●手術・治療のための通院


[必要物資の提供のお願い]
●猫達は大変体力を無くしているので、フードは無着色・無添加の良質の物をお願いします。
ドライフード(シニア用も必要)
缶詰
レトルト
ミルク(子猫、シニア用)
ペットシート
ティッシュペーパー
ペーパータオル
小さめのビニール袋(ゴミ袋)
ガムテープ
トイレ砂

問合せ先
静岡動物愛護 犬猫ホットライン
0557-54-4527



【経緯】(ゆきのん(時歌)さんのブログからの転載です!)


【熱海初島の猫、救出にお力を貸してください!】


ネズミ退治に一生懸命頑張ったのにニャーなぜ?
初島の猫は、元は初島住民の飼い猫だった。初島が落花生やじゃがいもの生産に力を注いでいた頃、それらを食い荒らすネズミが増えた為「島民がネズミ退治の救世主として猫を島に連れ込んだ」その結果ネズミは減少し、その後大根の生産に切替えたこともあって、ネズミは姿を見せなくなり、猫の必要性がなくなって島民に見捨てられた! 島民は「猫に絶対餌をやるな!」という掟を作り、島民同士が互いに監視をしあい、子供にまで「猫に餌をやるな!」というポスターを書かせ、観光客、釣り客が通る桟橋近くの掲示板に掲示させている。観光客、釣り客にも猫に餌を与えないよう注意しているが、お腹を空かせ痩せ細った猫を哀れに思った釣り客が、島民の目を気にしながら近寄って来る猫に釣り上げた小魚を、観光客からはビスケットなどのお菓子を等を与えられ、細々と命を繋いでいる。
周囲を海に囲まれた島で逃げることも出来ない。
一時は200匹近く居たが、餌としていたヘビ、カエル、虫等もいなくなり彼らの目の前で次々と仲間が息絶えている。
現在生き残っている数は、50匹前後と思われる。


昔の話では無かった
この事実を把握したのは、現在静岡県で計画されている動物愛護管理推進10年計画についての準備説明会の時で、私どもの団体会員から、昔話として聞いたことが現在も進行中であることが分かり、その事実を確かめるため資料を探し集め、この実態を知った。

紙のように軽い体重
島に渡り、猫の様子を見に行った。
えさを欲しがって近寄ってきた猫を抱き上げたところ、見た目ではこれ程とは思えないくらい骨と皮でゴツゴツとして、その体重は紙のように軽かった。
仔猫に至っては未だ体毛が生えそろっていないこともあり、体の丸さは全く無く、目は吊り上り可愛らしさは失せている。
島民の話では、最近仔猫は育っていないと言っている。
熱海市役所担当課の環境企画室と熱海保健所に対して、県が推進している計画をこの初島に適応させて猫たちに餌をやり、不妊手術、地域猫として生きられる様に島民との話し合いが出来るよう申し入れた。
市側・保健所は始めは「そんな話とても無理、島民が聞き入れるわけが無い!」等と言っていたが「初島も静岡県の指揮下に在るのであれば、動物愛護推進計画を進めるべきである。」との申し入れによって島民との話合いの方向に動いてはくれたが、初島の区長は「8月~9月の中頃までは観光客が多いので商売の邪魔になる!」と行政の話合いを拒否。
その間も猫達のことが気になり、せめて餌だけでも与えさせて欲しいと懇願したが「島民の意思を無視するような事をすれば、トラブルとなり元も子も無くなってしまうので絶対に駄目」と行政から止められていた。
島民に地域猫として飼養し手貰う以外に猫達を助ける手段が無い限り、島民との話合いがトラブル無く調整されるまで我慢するしか無いとつらい思いで待ち続けた。

9月2日(火)
初島で除草剤がまかれ、島の猫が全滅したとの情報が入り、伊東市内で県の動物愛護推進計画の前準備の野良猫の調査を急遽中止し、初島に向かった。
島の隅々まで調べたが除草剤をまいたらしい跡は所々あったが、猫の死体等は無く、猫達も夕方になって十数匹が桟橋に姿を見せてくれたので少しホットした。


餌やりを強行
9月10日(水)
このことが切っ掛けとなり、プリントして準備が出来た動物愛語法、地域猫、静岡県動物愛護推進計画、餌やり等について、それらの理解と協力についてのチラシを島内全ての所帯、ホテル住民に撒いた。
又この日から島民の非難、罵声を浴びながらの餌やりを始めた。


動物愛護団体は宗教団体と同じ?
9月11日(木)
熱海市役所環境課長・環境企画室長・保健所課長・係員の4名と初島区長との話し合いが行われたが、区長の返事は「不妊手術をすることは、島民に対して金銭的、労力的に一切負担掛けなければ認めるが地域猫として餌をやることは認めない。猫は野生生物だから餌をやる必要はない」と言っていると報告があった。
また「動物愛護団体は宗教団体と同じだから会いたくない!」と言っているそうだ。

9月26日(金)
役所側は前と同じメンバー、初島側は区長と役員7名。
話の内容は前回とほぼ同じ。ただ役所側が「猫を観光の目玉としたらどうか?」とか「過去に自分たちの都合で利用した愛護動物である猫に餌を与えないことが、テレビ・新聞等で報じられたら、観光で生きている島民が困ることになるのではないか?」との問い掛けに対して「別に困る事は無い」と答えたようです。


三味線業者も見放す。
平成初年頃には京都の三味線業者を入れ猫を捕獲させていたが、餌の取り合い、繁殖期等の喧嘩の傷で、三味線皮の業者に見放され、命を落とす事は無くなったが周りを海に囲まれている島の面積に応じての餌(ヘビ・カエル・虫等)が無くなり、病気にもなり次々と餓死していった。

生きた雀 で捕獲した猫を動物園の餌として・・・・
私たちが猫に餌を与えている傍らにきて「前はよく生きた雀を紐に吊るしてそれに飛びついた猫を捕らえて、動物園の餌にしたものだ!」等と言いに来る島民も居る。

初島の猫を救出する決心をしました!
11月初め~11月10日の間に、いつもガツガツ餌を食べに来ておなじみになっていた9頭の猫が餌を食べに来なくなり、数が急激に減ったことで猫の命の危険と不安を覚え猫たちを保護する決心をしました。

初島の猫の件に関わっているスタッフは、最近まで4名でやってきましたが、それぞれが普段から動物の愛護・保護活動をしていて、保護している動物、地域の猫の不妊去勢手術、餌やり等を行っている中での初島の猫問題を抱えることになり、金銭的、時間的、体力的に追い詰められ、意見の相違から1名が脱退しまいsた。
現在は3名でがんばっています。
不妊去勢手術、血液検査、ワクチン、ノミの予防薬他、ケンカの傷、釣り針を引っ掛けられて片眼が腐敗している等々医療費が大変必要であること、又猫たちを保護する場所が無く(当初から島から脱出させなければ救う道は無いのではないか、と保護場所を探し続けていましたが、どうにも、こうにもむつからずにいました)困り果てていましたが、急遽スタッフの知人に猫達の命の危険な状況を理解して頂き、無理にお願いして6か月間だけ借りることができました。
12月8日現在 島の猫の1/3強は捕獲して、手術他治療等すべて手当をして保護できましたが、この先どこまでやってゆけるのか大変心配です。
現在無理をお願いして借りたシェルターの毎月の家賃の支払、フード代金、高熱費の支払その上来年(21年)の5月には猫達の居場所が無くなってしまうので、皆様のお力をぜひおともお借りしたくお願いいたします。
(保護した猫は日々緊張が解け、甘えてくるようになっています。)


来年5月までにシェルターの用意をしなくてはならない!
人間の身勝手により引き起こされた、非情な環境の中で何も訴えることもできず、ただ々毎日飢餓と闘いながら生き残った彼等に、同じ人間としてせめてもの罪滅ぼしに、天寿を全うさせてやりたいと思います。

猫が入るというだけで、どんなに古い家でも貸してはくれません。
熱海市内で(世話をするスタッフが熱海に住んでいるため)古い家又は建物を購入するしか手立ては無く、大変大きな目標ですが何とかしなくてはと思い詰めています。
どうぞ皆さん助けてください!
スタッフ一同合掌



※追記 19時18分
初島の行政も島民も、NTR(TNR)には協力的です。
増えないのであればきちんと地域猫として受け入れるし、避妊去勢費用も行政が負担するそうです。
(誤報でした。)