堕胎。


年齢の問題、

経済的な問題、


体調的な問題、

社会的な問題、


望む、望まないに関わらず、こういう事が起こってしまう事もあると思います。



「女性にしか分からないツラさ。」



男の自分がどんな言葉を言おうとも、

全ては偽善なのかも知れません。




ちょっとだけ自分の話をしたいと思います。


自分は周りから望まれない子供でした。

望んだのは、母親だけ。



父親、

父方の親、

母方の親、


両親の兄弟姉妹達、


みんなが「堕胎」を望んでいた様です。



しかし、


「1人で育てる!」

と、


母親は意地を張った様です。



父親は、母と結婚する気はなかった様です。

しかし、


葛藤の末、産まれる少し前に籍を入れたみたいです。


自分が産まれた時、父と母は一緒に住んでいなかった様です。

なので、


自分が産まれて母が病院に出てから、札幌で部屋を探したみたいです。


母は札幌にいなかった様です。


札幌での記憶しかない自分は、自分がどこで産まれたのかを知りません。



こんな状況で誕生してしまったので、


父方の親戚、

母方の親戚、


これらは敵同士。



反対したのに無理矢理産んだ女、


子供を作っておいてギリギリまで逃げようとした男、


その間に産まれたのが僕です。



この内容は、子供の時から知っていました。


両親が喧嘩した時や、親戚同士が上手くいかない時、


自分がいない方が上手くいく。

そんな内容がどうしても耳に入ってきます。



死のうと思った事はありませんが、


なんで産んだんだろ?


不思議に思っていたのは事実です。



「母さんが意地を張らなかったらお前は産まれてないんだぞ。母さんに感謝しろよ。」


そう言われて育ちました。

しかし、


何故か感謝しようという気持ちにはなれません。



↑チロリンちゃん。お母さん猫です。




この、チロリン。


この子も同じです。



母親が拾ってきた様です。


家族が、

「もう死んじゃうだけだから諦めろ。」


それくらいボロボロだったみたいです。



産まれてから3日以上放置され、ずっと鳴いていたみたいです。


目もボロボロ、身体もボロボロ。

どう見ても助かりそうにない。



周りが言えば言うほど母は意地になり、

エプロンに小さなポッケを作り、


チロリンとずっと一緒にいた様です。



今は元気で、子供3匹と母親。


4匹で元気に暮らしています。



チロリンを見ていると母親に感謝している様には見えません。 


チロリンと僕は同じです。


自分の気持ちが分かるのは、猫のチロリンだけだと思っています。



命は大事だと思います。

しかし、


「堕胎は悪」


こう決めつけるのは、とても難しい問題だと思います。