下着って、ある程度のお値段までは価格が上がるごとにホールド力などの機能や耐久性が上がって長持ちするようになるけれど、さらに高価格帯に突入すると機能も耐久性もなくなって、ただただ美しいだけの存在となる。


高価なハイブラのインポートランジェリーを、丁寧に扱えば長くもつという風に思ったことはない。
あれは富裕層が一瞬を美しく彩るためのもので、高価でも耐久性はないし、もたせるためのものでもない。

それを庶民の私が頑張って背伸びしてお迎えしたのでまあまあ丁重に扱うけれど、無惨に劣化する。

シャンタルトーマスのランジェリーを持っている方ならわかると思うけれど、未着用で保管しているだけでも劣化する。
シャンタルはいわゆる高級ブランドというよりデザイナーズブランドだったけれど。

日常を支える下着ではない。
その瞬間の世界観に浸るためのものだから、寿命の長さは重視されているようには感じなかったし、重要じゃなかった。

そして、うつろいやすい非日常に連れだしてくれるから愛しいのだ。