すべて私感です。


Chut!に耐久性はあまりないと思ってる。

というか、私は求めていない。

下着好きだけれど、耐久性は気にしてない。


Chut!のブラ、特にシアーライトブラなどのアンダーベルトは伸縮性があるけれど、伸びやすく薄くなりやすい素材だと思う。


新作がガンガン出て、すぐにセールでバンバン割引かれるから、新しいデザインをファッションのように取り入れて楽しんでいこー!というブランドだと思っている。


すぐに割り引かれるからたくさん買える。

合うパターンのデザイン違い(例:シアーライトブラ)をたくさん持っていれば、1個体あたりの出番が減って消耗しにくい。

そういうブランド設計なのかな?と思っている。


可愛くて素敵で時には個性的なレースを使っていてハッとする。

ただ、高級だったり耐久性が高い素材には見えない。

お高くとまっていない。

うやうやしく頭を垂れたりしなくてもいい気軽さ。

わくわくするような楽しさがあったりする。


日本の下着ブランドではなかなか見かけないちょっと風変わりなレースが、ささやかな変身願望を満たしてくれることもある。






デザイナーさんのインスタの所有ランジェリー画像を見ると、デザイン優先&耐久性や補正機能はお留守かなってアイテムが多めの印象。

私も大好きだったあのインポートブランドのあのコレクションがいっぱい。


Chut!自体は日本市場向けだから、ガチない耐久性はなくても着け心地の楽さやサポート力は備わっている。

とってもいいバランス。


シアーライトブラを買う時、アンダーベルトが短くていつも一瞬怯むけれど、伸縮性があって食い込まず問題なく着けられる。

心地よい。

厚くてビンビンのアンダーベルトより快適。


ドレスイージーブラは逆にアンダーベルト長め。

ホックも4列。

アンダーふたつ分のサイズをカバーできるつくりだから、範囲内の下のサイズの方はゆるいと感じることもあるかも。


Chut!は新しめのブランドだから当然ブランド設立前からオンライン通販を設計していたと思うけれど、新規客を獲得するために返品交換がしやすいシステムにしたのではなくて、会員登録で最初の1枚半額などとにかく踏み出すフック作りと商品のサイズカバー域を広げて合わせやすくしたように見える。

オンライン限定のイージーステップブラなど、イージーと名のついたブラは通販で購入しやすいサイジングとフィット感。

始終セールを開催していて、お試ししたり思い切るタイミングがたくさんある。


オンラインが成功したからかコロナ禍のせいか、実店舗の閉店が進んでいるのは悲しいけれど。


鈴木:コロナ禍でもECが店舗分の売り上げをカバーしてほぼ前年実績をキープできている。3〜4年前からECを強化してきたが、それがコロナの影響で、店舗とECの売り上げの割合が約6対4から約3対7になった。

(中略)

一方、“外出しないけれど下着はおしゃれをしたい”という消費者もあり、レース物を中心にデコラティブなデザインがよく動いた。


https://www.wwdjapan.com/articles/1292494


きっちりぴったりしっかりに慣れ多少は下着に拘りもある日本の客にとにかく試させて、軽くて楽で開放感がありデザインも含めて“インポートっぽい”という印象を与えるのに成功したのはうまいな〜と思った。

逆の見方をすればちょっと頼りなさや大味な部分があったとしても、そこも“インポートっぽい”


私はよく言われているように、Chut!をインポートライクだとはことさら思わない。

ただ、デザイナーの方のインスタを拝見していると、所有されているインポートランジェリーの遺伝子がChut!に流れている印象を受ける。
血肉になるってこういうことかなって。



Chut!にはインポート風というより、日本的ダサピンクな部分がなく、ダサピンク文化から開放されているテイストを感じる。


※追記

「シュット!インティメイツ」の斎藤ゆかり 

ランジェリー業界の開拓者vol.5


そもそもブラジャーは、しっかりした素材で安定させてバストの形を作るのではなく、軽く薄い素材で見た目のデザイン性やファッション性を大事にしながら、パターンやフィッティングのバランスで安定性を出すべきという考え方で作っている。


わかる。

だから好き。


パターンや副資材は、人に例えるなら素肌の美しさや髪の艶で、レースはメイク。ベースがきれいだったら、その先の可能性はいくらでも広がる。そのベースの部分に最初からこだわっていたから、ブランドのコンセプトがブレることなくリピーターがついてきたのだと思う。





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