昨日のブルーインパルスの飛行については、

もうたくさんの方が記事を投稿されていると思う。

 





私は、他部署のF君が窓際まで来て教えてくれたのが、

上空通過5分前だった。

そう、窓際席でホントよかった。

音が聞こえたら、窓を見あげようと思って待機。

一緒に待機していたH君は、何とこのタイミングで腹痛を起こし退席。

ビルの中だと爆音というよりは、ヒュゥゥゥ~という音で、

慌てて見上げたらなんと、全然間に合わなくて、

別の窓に向かって突進。

白い煙のたなびく先に、銀色に光る玉のような複数の機体が小さく見えた。

ああ、それでも見れた。リアルタイムで。

と、それなりに満足して席に戻る。

 

が、音はまだ聞こえているように思え、

そしてだんだん近づいていないか?

と再び窓を見上げたら、 旋回してきた機体が

ビルの間の一角切り取られたような青空を通った。

その間、1秒くらいかしらん。

だけど嬉しかったなぁ。

 

この直後にトイレから戻ったH君。

たった今ここから見えたところだよ、と言うと、

脱力してがっくりうなだれた。

たぶん、君はこれを見ちゃいけなかったんだよ、今日。

そういう運命だったんだ、と慰めた。

 

ちょうど昼休みで外に出ていた人たちが戻って来た。

皆それぞれの場所で、空を見上げたと口々に言っていた。

きっと、東京タワーの下や、スカイツリーの近くの人たちは、

写真を撮りまくっただろうねぇ~、と

話しながら、何だか私はとても感動していた。

 

同じ時間に、この東京の空の下にいた人々は、

皆、歓声を上げたに違いない。

医療従事者の方々も、それぞれ空を見上げ、笑顔になったに違いない。

都心でしか見られなかったけれど、

これは全国すべての医療従事者の方へ、

また、コロナ禍で沈む日本全ての人々への激励。

 

コロナ禍が2020年に起きたことは、先の世まで語り継がれるだろう。

その、皮肉にも歴史的な一場面に、偶然居合わせてしまった私達。

その日常のある一日に、

多くの人々が同じ空を見上げた瞬間があった。

皆が医療従事者の方を思い、感謝の思いを馳せた。

 

いろんな意見があると思うけれど、

そういう時間は、お金には代えられない、貴重なものだと私は思った。

 

今日も、夏を思わせるようないいお天気で、

私は久しぶりに髪を切りに行った。

途中通った商店街は結構な人出、久しぶりにこんなに人がいるのを見た。

 

私の職場は来月も引き続き、時差出勤と、週1の在宅ワーク。

おそらく今後テレワーク定着へ持って行こうとしているんだろう。

時代の過渡期にいる不安。

だけど、昨日の青空を思い出しながら、頑張らなくちゃね。




 

写真は、手づかみピカケ。

この子は本当にこの態勢が好きで、このまま寝ちゃったりするのです。