秋、冬にかけてMはほとんど予備校に来なくなった。
そして、メールも1週間に数回くることもあれば、来なくなったり。
なんだか、待ってる自分が馬鹿みたいで、モヤモヤして、よく泣いてたな。。。。
受験なのに、なんで勉強しないんだろ…
私の常識は、彼の常識ではない。
今までに出逢ったことのない人だった。
そう、彼は、明るい性格の裏に大きな孤独も抱えていた。
小学校の頃は、大学附属の小学校に通っていたボンボンだった。中学で進学できず、田舎の私立に高校に通った。その時の友達を、低レベルなカスどもだと、いつも言っていた。
だから、いつも1人だった、と。
「一匹オオカミ」
予備校では、男女問わずたくさん話しかけて、人気者のように囲まれていた。
けど、予備校に来なくなった。
いつも本当の心を明かさない人。
私はMのことが分からなすぎて、とても辛かったな。。。。
早く大人になりたい、Mとつりあう素敵な女性になりたい。。。。
いつもそう思っていた。