【用語解説】 松平長七郎  | 桃象の観劇書付

 

1614-1661 江戸時代前期の武士。
慶長19年生まれ。

徳川家光の弟 徳川忠長(ただなが)の長男とつたえられる。

つまり 徳川家康のひ孫。

 

父の切腹後,流浪の身となり,

紀州徳川家、徳川頼宣(よりのぶ)らの

庇護(ひご)をうけたという。

 

放浪中の奇行が脚色され演劇,講談,テレビドラマなどに

とりあげられている。

 

寛文元年死去。48歳。名は長頼。

 

村上元三が長七郎を主人公とした

歴史小説『松平長七郎旅日記』を発表して

広く知られるようになり、

 

1970年代末から1980年代には

テレビ時代劇『長七郎天下ご免!』

、『長七郎江戸日記』が作られている。

ともに人気作品となり、後者はシリーズ化されている。

 

このため松平長七郎の名は、

戦後の大衆文学やテレビドラマにおける

“貴種流離譚”の物語を代表するキャラクターとして

知られている。

 

 

里見浩太朗主演「長七郎江戸日記」で

 

葵の御紋が入った着物を着て、

「俺の名前は引導代りだ!迷わず地獄へ落ちるがよい!」の

決め台詞の後、柳生新陰流の二刀流を駆使し悪党どもを成敗。

 

というのが 定番となった。