【用語解説】 関八州 (かんはっしゅう) | 桃象の観劇書付

江戸時代中期~末期にかけて

現在の関東地方は、関八州 と 言われてました。

 

 

● 上野国(こうずけのくに)

  (上州 じょうしゅう

領域は現在の群馬県とほぼ同じ。

 

● 下野国(しもつけのくに) 

 (野州 やしゅう

領域は現在の栃木県とほぼ同じ。

 

● 常陸国(ひたちのくに) 

 (常州  じょうしゅう

東海道の最遠、関東地方の東北端に位置し

ざっくり言うと 現在の 茨城県

 

● 安房国(あわのくに)  

 (房州 ぼうしゅう

現在の千葉県南端

 

● 上総国(かずさのくに)    

 (総州 そうしゅう

現在の千葉県の中南部を占める

設置当時は千葉県南部、後の安房国も含んでいた。

総州(そうしゅう)とも呼ばれ

(特に上総のみを指して南総(なんそう)と呼ばれる事もある)

 

● 下総国(しもうさのくに)   

 (総州 そうしゅう

現在の千葉県北部、埼玉県の東辺、

東京都の東辺、(隅田川の東岸)、茨城県南西部にまたがる

 

● 相模国(さがみのくに)    

 (相州 そうしゅう)

現在の神奈川県の北東部を除く大部分

 

武蔵国(むさしのくに)     

 (武州 ぶしゅう )

現在の埼玉県・東京都・神奈川県東部に当たる。

 

大衆演劇のお芝居 よく登場するのは

 

やはり 上州。

上州といえば そのものずばり 「上州鴉」という

お芝居もありますし、国定忠治 の舞台もここです。

 

そして 武蔵 武州

「武蔵の嵐」という お芝居もありますし

「地蔵の宇之吉」では 「武州川越のお殿様より拝領した・・」

という名セリフもございます。

 

以外に あまり登場しないのが 

日光もある

下野国 野州  

なんですが

お島仙太郎のお話が

野州烏山が舞台でございます