お疲れ様です!不動産芸人・ぺんとはうすの世良です
平成30年度も、残すところあと1日となりました。
みなさま、一年間お疲れ様でした
まだ明日、契約が残っている不動産営業マンの皆様もいらっしゃると思います。
月末、年度末の追い込み、すごいです。金額関係ないです。最後の一日まで数字を追い求めるその姿、拍手します。バンザイ!
(拍手せえよ!バンザイしてるやんけ!)
今回は、そんな不動産営業マンの日常や葛藤を、つらつらと書き綴りたいと思います。
大手不動産会社で働いていた時の世良の一日の流れを、覚えている範囲内で書いていきます。
不動産業界で働こうと思っている人、不動産業界に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
今年から新社会人になる、いわゆるフレッシャーズの皆様にもぜひ読んで頂きたいです。
ちなみにフレッシャーズの頃の世良は、こんな感じでした。
新卒研修のときの、ぺんとはうす世良(22歳 165㎝ 55㎏ 右投右打)
先に言っておきますが、この記事に出てくる登場人物は、全員いい人です。
その会社を退職して、丸4年経ちますが、未だに当時の営業所で一緒だった営業マン全員で一緒に飲みに行ったりする仲です。
ちなみに世良は、不動産売買仲介の営業マンでした。
その点をご理解頂いた上で、当時の世良の一日をお楽しみください。
7:30
出社。
世良は1番に行ってました。
本来の始業が9時半なので、始業の2時間前には毎日会社に着いてました。
たまに寝坊してましたけど、それでも8時くらいには出社してました。
2番目に来る先輩も、世良が到着して数分で、出社してらっしゃいました。
その人は、出社したら、しばらく寝てました。
いや家で寝ろや!って世良は思ってました。
その人は、いまもその会社にいて、1,2を争うトップ営業マンになられていて、もうすぐ部長職になられると思います。
すごい人たちと一緒に仕事をさせて頂いてました。
毎日、世良は出社してから、日経新聞読んでました。
いや、毎日新聞ちゃいますよ。日経新聞です。
(わかってるわ!)
8:00
業務日報というその日一日の予定表を作成します。
世良は、業務日報以外にも、しなくてはいけない業務を自分でチェックできるようにB4用紙に箇条書きしてました。
世良がいた会社は、広告作成、広告手配、物件の写真撮影、重説契約書作成、契約、決済、案内、査定、交渉、アポ取り、その他諸々をぜ
ーんぶ営業マンが1人で行うので、業務量が莫大だったのです。
所長「あの仕事やったか?」
世良「すみません、忘れてました。」
所長「壁向いて立っとけーーー!!!」
ってのが日常茶飯事だったので、そんな箇条書きを毎日作ってました。
終わった業務から横線で消していくんです。
そんだけやってても、
所長「あれやったか?」
世良「すみません忘れてました」
所長「反省文書けーーー!!!」
ってのが日常茶飯事でした。
僕ってちょっと抜けてるかわいいとこあるんですよね。
(ただ忘れっぽいだけやろ!)
8:40
所長が出社。
もちろん全員起立して挨拶します。
所長の出社と同時に、営業センター内に一気に緊張感が走ります。
営業マン全員の笑顔が、この瞬間から消えます。
私語がなくなります。
所長に報告することがあれば、すぐに報告しにいきます。
世良が報告しなくちゃいけないことを忘れちゃうと、
「報告を忘れないって5回書いて机に貼っとけーーー!!!」
ってなります。
僕、そういう抜けてるとこあるんですよね。
(抜けすぎやろ!)
8:55
朝礼が始まります。
所長が、「朝礼。」というと、みんなバタバタと会議室に移動して、朝礼が始まります。
ここでは、数字が悪い人が怒られます。
世良は、朝礼では割と褒められてました。
数字良かったんで。
(うざ!きしょ!自分で言うな!)
数字ができていない先輩の引き合いに出されて褒められる感じだったので、褒められるのもすごい嫌でしたけど。
(うざ!きしょ!自分で言うな!)
ちなみに雇用契約上での始業が9時半のはずなのに、9時前から朝礼が始まるのはご愛嬌です。
9:30
チラシを配ってくれるアルバイトさんの管理をします。
世良が勤めていた会社では、不動産チラシを配布してくれる人たちを、各人が雇っている(その人たちの給料は会社が払います)のですが、
その人たちに電話をかけて、「昨日チラシまきましたかー?」とか、「天気いいので今日チラシまきに行ってくれませんかー?」なんてお話をします。
ちなみにその人たちを面接で採用試験をするのも、各営業マンです。
たまにヤバい人も来ます。
世良「絶対このマンションにはチラシいれないでくださいねー」
って言った次の日に、そのマンションにチラシ入れます。
世良「次に同じことやったらクビですからねー」
って言った次の日に、そのマンションにチラシを入れます。
クビです。
その人たちが配るチラシが少なくなってきたら、新しいチラシを送ってあげます。
ちなみにそのチラシのデザイン作成から、印刷まで、全部営業マンがやります。
とにかく業務量が莫大です。
でも、その人たちが投函したチラシが、数億円のお金を動かしたりします。
なので、このチラシ配布アルバイトへの毎朝のフォローが、結構大切だったりします。
ちなみに、このチラシ配布アルバイトが配布してくれたチラシの枚数を確認して、記録にとるのも営業マンの仕事です。
もし記録を忘れていて、月末に数字が合わない、なんて事態になると・・・
所長「なんで合わないんだ?」
世良「すみません、僕のミスです。」
所長「壁向いて立っとけーーー!!!」
ってなるので、注意をしなくてはなりません。
(立たされすぎや!イスいらんやろ!)
10:00〜18:20
この時間帯は、平日と土日で、業務内容が違います。
平日は、広告作成、広告手配、物件の写真撮影、間取図の作成、物件のネット登録、販売図面の作成、不動産調査、法務局や都税事務所での書類の取得、重説契約書作成、契約の準備、決済の準備、住宅ローンの手配、司法書士や測量士の手配、決済引き渡しなどを行います。
いま挙げたのは代表例で、それ以外にも雑務と呼ばれるものは、基本的に平日にします。
なぜ平日にするか?
お客様は、法人よりも個人の方が多いので、土日は顧客業務で動くため、雑務は平日にまとめてするのです。
月に4〜5件の売買の契約を毎月続けようと思うと、とにかくやることがいっぱいいっぱいになります。
ちなみにこの間で、昼食も食べます。
世良は、お昼ご飯に10分以上かけることは基本的にありませんでした。
一度、営業所近くの中華料理屋に行って、30分くらいお昼を食べてから戻ったら、
所長「なにチンタラ飯食ってきてやがるんだコノヤローーー!!!」
となったことがあるので、それ以降はお昼ご飯に10分以上はかけないようにしてました。
一応、雇用契約上は、毎日50分?の休憩がありますが、そこはご愛嬌です。
ちなみに土日は、売買契約、物件案内、査定、交渉などの顧客業務を行います。
土日にお客さんとの予定が入っていないと、えらいこっちゃになります。
平日の方が都合がつくお客さんがいたりもするので、これらを平日にするときもあります。
そんな感じで、昼間は動きます。とにかく動き回ってます。
18:20
雇用契約書上の、業務終了時間です。
本来は、この時間が、いわゆる定時です。
でも世良は、定時で上がったことありませんし、上がりたいと思ったこともないです。
そういえば、大雪で都心部の電車が全て止まるかもしれないってなったときに定時で上がりました。
この日が、唯一のノー残業デーでした。
めちゃめちゃ雪積もってンデーでもありましたけど。
(しょうもないな!)
これからの時間が一番、お客さんと電話が繋がりやすくなるので、定時で上がりたいと思ったことがないし、ノー残業デーなんて作られたら逆に困るのです。
18:20〜21:00
ひたすら顧客フォローします。
とにかく電話をかけまくります。
4〜5年前に問い合わせをして頂いた顧客リストまでも遡って、電話をかけ続けます。
そこで繋がったお客さんと、土日に会えるようにアポイントメントを取ります。
こっちが名乗った瞬間に、「ガチャッッッ!!!」って電話切られたり、
「二度とかけてくんなァーーーッッッ!!!」って怒られたり、
「不動産会社はね、本当に信用がならんやつが多いのですよ。うちのおふくろもね、それで騙されてね、買いたくない家を買わされたりね、本当に困ったんですよ。まぁおたくの業者じゃぁないんだけどね。でもね、いい物件はあるの?あってもね、買えないよ私には。家を売るって言ったってねぇ、そんなすぐには無理ですよ。うちにはね、息子が二人いてね、立派に育てましたよ。それはそれはいろいろありましたけどね・・・」って小さな声で延々と喋られたりすることもありますが、
気にしちゃ負けです。
ちなみに世良は、地味な事務作業よりも、数字に直接繋がる顧客フォローが大好きです。
なので、基本的に世良はこの時間になると、事務作業をほったらかして、顧客フォローに励みます。
そうすると、
所長「あの仕事やったか?」
世良「すみません、忘れてました。」
所長「壁向いて立っとけーーー!!!」
ってなるときもあります。
(ちゃんと事務作業やれや!)
21:00〜
チラシを投函しに行きます。
スーツからジャージに着替えます。
自分で作った新規物件募集のチラシを、自分でまきに行くのです。
誰に強制されるわけでもなく、自分で行きます。
それが世良の日課でした。
まき終わったら、業務終了です。
大体、22:30くらいには終わります。
そこから飲みに行って、飯食うて、グミ買って帰ります。
家帰ったら寝て、起きて、次の日また出社する、それの繰り返しでした。
意外と楽しかったです。
芸人になってなければいまも続けていると思います。
誤解を生まないためにも言いますが、所長はめっちゃいい人です。
たしかに所長はめっちゃ怒ります。
でも今になってわかりますが、めちゃくちゃご期待を頂いていたようで、愛情の裏返しだったみたいです。
こんな日々のおかげで、世良は一年目に新卒営業職員150名中で契約件数1位で優秀新人賞、二年目に約900名ほど営業マンがいる中で首都圏1位の営業成績を獲得させてもらいました〜
(うざ!きしょ!自慢すんな!)
10年に1人の逸材とも言って頂くまでになりました〜
(うざ!きしょ!自慢すんな!)
いまとなってはいい思い出ですし、当時の所長とは月1くらいで今でも飲みに行きます。
誤解されている方がいるかもしれないので、明確に申し上げておきますが、
世良は、このサラリーマン時代にいた会社を、ブラック企業だと思ったことは一度もありません。
もう一度サラリーマンをするなら、この環境に戻りたいです。
この当時の経験があったから、いまの自分があると思います。
新社会人に向けて、残業はしなくていいとか、労働者としての権利を主張していいとか、いろんな意見をネットで見ます。
すごくいい考えだと思います。
自分が食べていくための仕事ですし、幸せになっていくための仕事ですし、その仕事のせいで病気や不幸になってしまうのは、絶対にダメだと思います。
でも、残業が嫌だとかっていう働き方では、僕は、新卒二年目で首都圏一位の営業マンになれなかったと思います。
サラリーマン時代に、チラシ投函終わりに飲みに行って、終電で帰ろうとしてるとき、ふと六本木ヒルズを見ると、煌々と電気がついているのに気付き、「俺が一日仕事頑張ったって満足して飲んでる間にも、まだ働いてる人、全然おるんや・・・」と衝撃を受けたのを覚えています。
やってるやつは自分が休んでいる間もやっているので、その差はつく、ということは絶対に忘れちゃだめです。
とにかく自分がどこに目標を設定するかだと思います。
新社会人のみなさま、がんばってください
何か他にも質問などあれば、気軽にコメントくれたら嬉しいです〜
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今後とも応援よろしくお願いします〜