母に話して少し楽になったことがある。



私が何故、従兄の父親である叔父のことが嫌いなのか。



チビの上に座ったのもあるけれど、それだけではない。







幼稚園の頃に、祖母の家に一人預けられることが多かった。


祖父母の布団の間にシーツを敷いて、布団の隙間に落ちないように眠り、夜中になると、祖父母はおねしょ対策にトイレへ連れて行ってくれていた。



そんな生活が続いていた中で、従兄たちが泊まりに来ると決まって叔父が「小学生になったら一人で寝ないと」と発言し、叔母が賛成。別の部屋で一人で眠りにつくと、夜中のトイレが終わると叔父が必ず私の眠る布団に入ってきていた。



嫌だった。


おじいちゃんとおばあちゃんの間で眠りたい。そう思う日々だった。



祖父が亡くなってからは、祖母が初めて異常だと気づいてくれて、祖母の横で、祖父の布団で寝ることになって、それはそれで安心した。





問題は、お風呂の時間。



やっぱり、叔父が口を出した。一人でお風呂は入れないのは問題だと。叔母も。



私がお風呂に入ると、用もないのに脱衣所兼洗面所に来たり、台所に来て水を飲み始めたり。気持ちが悪かった。



祖母の部屋から叔父の行動は丸見えで、最終的にはいつも通り祖母と一緒のお風呂になってうれしかった。のを覚えている。



祖母の言い訳は、わたしがお風呂で寝る癖があるから心配だから一緒に入らないと!だったって。



ありがとう!おばあちゃん。



  日中、トイレへ行っても叔父はついてきて、気持ちが悪かった。


昔のトイレだから鍵がついてないし、男子トイレと女子トイレの間には一応ドアがあったけど、電灯のとこは小窓になってたから、怖かった。




トイレの件は私だけでなく、ハトコのおねえさんも同じ目に遭っていた。


だから、二人で怖いって話を祖母にした。



祖母は叔母に、トイレは一人ずつだからって話したみたいだけど、取り合ってもらえなかったらしい。


だから、祖母は叔父がトイレへ行こうとすると、孫が入ってるから

行くなって言ってくれてた。



叔父の行動は不気味だった。



叔母の家に下宿しないといけなくなった学生の時も、脱衣所に来るし、トイレの前 に佇んでいたし、確かに叔父の家でもあるけれど、気味が悪かった。




だから、今でも叔父のことは嫌いだ。



去年の水害で、家を修繕中の叔母に会いにいくのは構わないけれど、叔父に会って行けという叔母の言葉は丁重にお断りし続けた。



不思議がった母に、過去の話をしたら、納得がいった様子。



祖母は母に、従兄が泊まりに来るときは、私を寄越すなって、はなしていたのだとか。



外孫がそんなに大事か!って母はムカついたらしいが、納得がいったと。