はずみちゃん
うんこ友達のmimicho さんからいただいたお話。
mimicho さんがあの大震災で被災して、住み慣れた街を遠く離れ、現在の市営団地に引っ越してきてから
1年半が経過した。
当時1歳半だった娘も元気に育ち、やっと落ち着いた生活を送れるようになった。
余震に怯える事も無く、安心して眠ることのできる毎日。
幸せを噛み締めながら、今晩も押入れを開け、布団を敷く。
視界の隅で、娘が何かしているのを捕らえ、首を巡らす。
開いたままの押入れの闇に向かい、娘が手を振っていた。
「どうしたの?」と聞いてみると、娘はにこにこと笑いながら
「はずみちゃんだよ!」と答える。
誰なの?
いつからいるの?
・・・何も、聞けなかった。
あの闇の中で、「はずみちゃん」も私達親子の会話を聞いているだろうから・・・
静かに押入れを閉め、久々に眠れぬ夜を過ごした。