妖怪:雨鼓(ようかい:あまつづみ)
あの頃の私は、いつも下ばかり見て歩いていた。
なにもかもがうまくいかず、人間不信になっていた。
見知らぬ通行人とすら目が合うのが怖くて、下ばかり見て歩いていた。
じめじめとした湿気の中、家路を急ぐ。
天気予報では雨が降ると言っていた。
折りたたみ傘は持っているけれど、雨が降り出す前に家に着きたかった。
雨粒の最初の1滴がアスファルトを濡らす。
ポツン
私の目の前で、親指ほどの小さなおじさんが、ポツン、と鼓を打ち鳴らした。
おじさんは満足げに頷くと、夜の闇に消えていった。
本格的に雨が降り始めた。あぁ、ついてない・・・
数日後、私は恋人に別れを告げられた。
あんなやつ、私のほうから振ってやればよかった。
悔しくて、涙がこぼれた。
ポツン
私の涙がアスファルトを塗らした時、親指ほどの小さなおじさんが、ポツン、と鼓を打ち鳴らした。
おじさんは少し慌てたようにキョロキョロしながら、夜の闇に消えていった。
---------------------------------------------------------------------------------------
ども~~!!こんちゃっす!
なんかめるへんちっくでびっくらこいたべ?
いや、なんかね、朝起きた時にね、今日は天気が良くて暖かくて、
屋根の雪が溶けてポツンポツン音が聞こえてたんっすよ。
んで、突然「雨鼓」って言葉が頭の中にピラめきましてね、
お話を作ってみたわけですわ。
てことで、「雨鼓」という言葉も「雨鼓」という妖怪も、存在しません。
全てあたいの妄想だ!
まいったか!!