会社の後輩たちの結婚ラッシュでご祝儀貧乏になる。
月に二回の結婚式のご招待は光栄であるが、財布が風邪をひく。
会社の可愛い後輩だから祝ってやろう。
5月から結婚式に招かれること5回!
なぜか後輩の新婦はみんな客室乗務員なんだ。
なんで、こんなに続くかな?
しかも、みんな全日空なんだよね。
想像するに誰かが合コンを取り仕切っている。
そうとしか考えられない。
と、テーブルの同僚と話していた。
二次会は若者たちの祭典なので帰る。
ところが、新郎からのメッセージには
「二次会もお願いします」とある。
なぜ?
その答えは明確だ。
結婚式に招待していない会社の
同僚がドタ参する。
酒癖の悪いものがいる。
それを連れて帰って欲しいのだ。
よし!
その大役引き受けた。(笑)
結婚式は滞りなく進み
余興も無事終わる。
寿アナウスはいらないよ!と思いながらも
お決まりなので聞かされる。
そして、結婚式と披露宴は無事に終わる。
それから、二次会の会場の隅で
目を光らせる。
きた!
最初から捕まえるか?
それとも、飲ませて
酒が回る前に連れて行くか?
同僚と作戦会議をしながら
二回の席から高みの見物と
洒落込んだ。
二次会は若者らしくうるさく
盛り上がる。
おじさんはターゲットを見ながら
いつ確保するかを考える。
そろそろかと、相棒が捕まえに行き
二階に連れてくる。
この男は無骨なまでの柔道部で、
耳は完璧に餃子だ。
そして、「さ」に弱い。
さけ
サバ
妻
だ!
離婚歴2回!
飲めない酒を飲み
寝込む。
女房は重たくて運べない。
ここの繰り返しで呆れて
女房が逃げる。
きた?
「おい!飲めない酒飲むな」
「あ!いらしてたのですね」
「当たり前だ。お前を放置したら全日空から苦情が入るだろ」(笑)
「あのですね。最近は控えるようにしてまして」
「飲んでるじゃないか?」
「ところで、誰が合コンを仕切った?」
「いや、合コンではないです?」
「じゃ、紹介か?」
「婚活サイトです。CA専門の!」
「なんだそれ?」
「あのですね。客室乗務員しか登録ができないサイトです。男子は大手企業の社員、弁護士さんとかお医者さんとか、年収1000万以上のどれかのあてはまり、写真審査に通過しないと男子は入れないのです」
「君は登録したのか?」
「写真審査で落ちました」
笑いをこらえるのが大変だ!
これを聞いて、かなりまともな婚活サイトであることが認識できた。
「で、君はなにを目的だね」
「決まってますよ。客室乗務員さんと仲良くなるためです」
ヤバイ!
こいつは連れて行こう。
「おい!もっと綺麗な人がいるところに行こうか?」
「ほんとすか?」
「行くぞ」