遂に

牯嶺街少年殺人事件

を観た。


映画「花束みたいな恋をした」でもあの2人が観たいねって話していた、あの映画です。


クーリンチェ少年殺人事件は3時間56分もある映画である。
わたしは単に「長い映画観たいなぁ」という軽い気持ちで観たい映画にしており、その為だけにBlu-rayを購入した。軽い気持ち過ぎたためか、一気見が出来なかった。まず、誰が誰だか分からない。誰と誰がどうなってるのかもわからない。ブックレットにあるstoryを読んでネタバレを食らわなければ意味が分からないのだ。そんでネタバレを食らったものは新鮮味がない。驚きがない。そのせいか「ええ!そこでそうなる?」みたいなことがない。単に文字媒体で得たものを映像で確認する、多分、漫画の実写化をそのままやったらこんな気持ちで見るのかなという気持ちになった。初めて観るから、衝撃があるのであって、既知のことを映像化されたって味気ないのだ。だから、漫画の実写化されたものは改変がものすごいのだ。

さて、映画の感想だが、「これが高評価??」というのが第1の感想である。


フィルマークスによると☆4.1なのだ。

そういう高評価さるている作品に3以下とか付けにくい。なのでわたしは付けていない。


確かに映像や撮影方法などは私好み過ぎた。淡々と進んでいく物語、音楽(劇伴)で誤魔化さない心情表現、暗闇は暗闇として描く映像表現。それらはとても好きだ。しかし、物語に出てくる人物に「いい人」がいなさすぎる。時代背景やお国柄(?)を考慮すれば、仕方ないことだ。環境が悪いと人は腐っていく。どんなに気高いと自負している人でも、根は腐っていたのだ。言葉は立派でも、暴力に走る。そういう時代だから、という言葉は嫌いだ。じゃあ、今過渡期だから、被害に遭うのは仕方ないの?って話になる。殴られれば、誰でも痛い。それは時代が変わっても変わらなくても普遍のことだ。私が痛みに人一倍敏感であったとしても。

日常的な暴力に耐性のある人にしかお勧め出来ない。見ていてキツい。淡々と進んでいく物語でアクションとしてではなく、暴力として暴力が行われている。言葉で伝えられないから、鬱屈したとした何かを発散したいから、縄張りを荒らされたから、そんな理由で暴力が蔓延っていた。


ネタバレしない程度で感想を書くとこんなものである……。


少し興味が沸いた。観てみたい、でもブルーレイ(6000円くらい)を買うのは…という方はアマプラのレンタル(400円)がオススメです。私もこちらすればよかった。(DVD買うより安く高画質で見れますね)



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次の長い映画はなんだろうなぁ。