長野からいよいよ、帰り道、
生と死の境目のようなところへ、寄り道をしてきたら、
39度以上の高熱をだした。
ひさしぶりの、高い熱。
目の下、涙ぶくろがかっかとあつくって、
視界がずっとぐらぐらして、
幸いなことに、吐き気と頭痛はなかった、
ただただ悪寒がひどく、呼吸が苦しく、それでも家をめざして足を使って帰ってきた。
眠る直前まで、どこか抵抗をしている自分に気がついて、
「身を、任せよう」
という発想にいたったとたん、高熱が快感にかわった。
脳は正しく機能していた。
帰るところがあって、最悪なことになってもちゃんと世話してくれるひとがいる、
そういう状況にあったからこそ、
こんなに熱をだした。
高熱をだすチャンスを、どこかでうかがってたんだろう。
侮れねえなあ。
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