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What a Wonderful World

大きな世界に小さな自分を置いてみる。

インドの南に浮かぶ常夏の島、スリランカ。1年前のちょうど今頃インドを旅した。カレーと紅茶とアーユルヴェーダ。訪れるまでは、スリランカもインドとほぼ同じような国というイメージを抱いていたが、その予想はまったくちがっていた。とにかく道がきれいでクラクションの大合唱は聞こえてこない。道端に牛はいないし、ゴミも落ちていない。牛たちは農場でのんびり草を食み、走っている車はどれもピカピカで生活水準の高さが感じられた。もちろん訪れる都市によって状況は異なるのだろうが。車窓にはヤシの木やバナナの木が並び、南国感漂う。日中は猛暑だがカラッとしていてとても気持ちがいい。

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【1日目】夜遅くコロンボの空港に到着。車で1時間ほどの二ゴンボにあるホテル『PALM VILLAGE』へ。到着を祝してスリランカのメジャービール「lion beer」で乾杯したら、初日はすぐに就寝。

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【2日目】清々しい朝。昨夜は暗くて気づかなかったが『PALM VILLAGE』はとても素敵なホテルで、一気に南国モードに。バカンスに訪れるヨーロッパ人も多いらしい。

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私も観光目的でなければもっとゆっくりしたいところだったが、正午をまわると日光が強くなりすぎるため、朝食を素早くすませてホテルを出発。シギリヤまでは車で3時間の移動。ひたすらヤシの木と青空がつづく。

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道中スリランカの特産品の話になり、ガイドさんがウェルカムドリンクと言ってキングココナッツ(金色をしているからキンココナッツと呼んでいるらしい)をふるまってくれた。

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味はうすーいポカリスエット。お腹タプタプになりながらようやく飲み干すと、屋台のおばちゃんが鉈で飲み終わったココナッツの実を割りはじめた。すると、実の内側に白いジュレ状のかたまりが。食べてみると、食感も味もどこかアロエっぽい。なんだか体によさそうだ。

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スリランカでは生命の木として重宝されるココナッツ。食用としてだけでなく、葉や樹皮は家の壁や屋根にも使われている。ココナッツジュースは火照った体を冷やし、脱水症状を防いでくれるだけでなく血行までよくしてくれる優れものだ。

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またドライブを再開。ヤシの木とバナナの木とマンゴーの木。ずーっと同じ景色の一本道。キンココナッツの屋台が、日本のコンビ二感覚で100mおきに一軒はある。屋台には日差しよけにヤシの葉を編み込んで作った簾がかけられていた。自然の恵みを享受し、厳しい暑さにも南国ならではの知恵で乗り切る人々の暮らしがあった。


ジャングルの中に突如現れた巨大な岩の塊、シギリヤロック。頂上は平坦で木が生い茂り、人が住んでいた形跡を遠くからでも伺い知ることができる。かつては大きな宮殿も建っていたらしい。天空の宮殿へと続く道沿いには、貯水池など「古都シーギリヤ」の城下町に暮らした人々の生活跡が今も残っていた。

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シギリヤロック登頂。登山というより岩登りのようだ。巨大な岩山は真下から見上げると大迫力!

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石を積み上げて作られた階段や鉄の手すりが整備されているので、サンダルで気軽に登れる。実際すれ違う現地の人々はみんなビーチサンダルだった。

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普段運動ゼロの私は体力に自信が無かったので登山用ストックを持参していたが、逆にそれが荷物になってしまった。人がすれ違うのにやっとの狭い道や手すりのついた急な螺旋階段には軍手の方が役立つと思った。手が鉄臭くならないし、太陽に近い頂上付近では鉄の手すりがアッチッチ状態なのだ。

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こんなにも大きな岩と岩がおでこをくっつけたようなトンネルをくぐったりする。探険みたいで楽しいので、50分というあっという間の登山だった。

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垂直に切り立つ岩山を、ところによって螺旋階段で一気に登る。

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途中に鑑賞することができるフレスコ壁画『シギリヤレディ』。父を殺害し王位を奪ったカッサパ1世は、自責の念から父の夢を継いでシギリヤロックに宮殿を建てた。父を弔うために描かせたとも言われている当初500体ほどあったこの美人壁画は、風化によって現在18体が残るのみ。花や草木などの顔料で描かれた美女たちは妖艶で美しく、岩山を華やかに飾っていた。

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貴婦人と侍女。フルーツのお盆を持った方が侍女と言われているが、何故かこちらの方が圧倒的な存在感。しかし実は、正体がまだはっきりとわかっていないレディたちなのだ。

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損壊が激しい部分も。顔だけ削り取られたようにも見えるが、一体何のために?彼女たちは一体何者なのだろう?シギリヤロックは未だに多くのミステリーに包まれている。

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ミラーウォールと呼ばれるツルツルに磨き上げられた高さ3mの壁に沿って、岩山の側面を進む。

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宮殿への玄関口『ライオンテラス』に到着。シギリヤはシンハ(ライオン)ギリ(岩)を意味する。スリランカの民族の大半を占めるシンハラ人のシンボルであるライオンは、スリランカ国旗にも描かれている。

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ライオン岩と言うだけあって、岩自体が今にも動き出しそうな巨大なライオンのようだ。何故か頭と体の部分は見つかっていないらしく、それもまたミステリー。

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狭く急な階段。足場はかなり危うそうに見えるが、意外と頑丈にできている。

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太陽はほぼ真上。山頂は日差しを遮るものが何も無いので帽子と水を持参して。

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大きな岩の塊。周りが果てしない平原なので、岩山ごと空中に浮かんでいるような気持ちになる。

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岩の側面に張りつくような階段。いったいどうやって取り付けたのか不思議。

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頂上到着!遠足中の学生たちも、ゴールにたどり着いて感無量状態。白い制服が眩しい。

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素晴らしい眺め!山頂には階段状に庭園が配され、貯水池と宮殿が造られた。今はもう宮殿は残っていないが、玉座や沐浴場などかつての栄華を彷彿とさせる遺跡を見学することができた。

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見晴らしのよいベスポジを占領する2人組。

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周りはジャングルで何もない大地に、何故こんなに大きな岩の塊があるのだろう?

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上から見ると、スリランカの形?に見えなくもない。

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飛行機も無かった時代に、こんなにもたくさんのレンガを人の手で頂上まで運び積み上げた。

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巨大蟻塚発見!

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下山すると誘惑が待ち構えていた。なぜかスリランカではアイスクリームがとてつもなく美味しく感じる。

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この日の体感温度としての記録写真。

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本日の観光ハイライトを終え、ゆっくりとランチを楽しんだあと、ガイドさんオススメの素敵なvillaでアーユルヴェーダ2時間コースを予約してもらった。訪れた施設はまるでジャングルの奥地にある村のようなリゾートスパで、30種類のハーブと60種類のオイルを使ったヘッドスパや全身マッサージをしてくれる。至福の時間。額に20分間たっぷりとオイルを垂れ流し、脳天からすっきりしたところでバスタオルを巻いて外へ。ハーブの香りが充満する蒸し風呂のようなスチームサウナでたっぷりと汗を出す。体も温まり、オイルが体中に浸透していく。

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インドに引き続き、アーユルヴェーダの虜になってしまった。次回は是非滞在型のリゾートスパに行きたいと目論むのだった。


シギリヤからポロンナルワまで車で移動。今夜はポロンナルワのホテルに宿泊。登山で悲鳴をあげていた足の筋肉も、マッサージのおかげですっかり楽になった。お決まりのスリムウォーク&休息時間でさらにリフレッシュして、明日からの遺跡探索に備える。またたくさん歩くから、早く寝て体調を整えよう。


次回へつづく…