7月27日、たしか午前5時だったと思う。

 

あやかさんがトイレに起きた。僕もなぜかその時は早起きだったから一緒に起きた。

 

あやかさんが嬉しそうにトイレから出てきた。

 

「反応・・・あったよ!」

 

嬉しくて抱き合った。僕とあやかさんはずっとこの日を待っていたから。

 

あやかさんは妊娠した。

 

一番最初に訪れた気持ちは、なんだか不思議な気持ちだった。「妊娠」って僕が子どものときから教わってきた保健体育だったり道徳だったりではマイナスな出来事、世間のゴシップでは「妊娠発覚!」みたいな感じのネガティブなイメージだったし、でも約半年間妊活をしていたのも事実で、子どもは欲しいって言っていたのも事実だった。妊娠という事実は、最初に知る当事者は、こんなに温かい気持ちになることだったなということを知った。

 

両親にはすぐに伝えた。あやかさんは抱き合った食後くらいにお母さんに電話をしていた。その日の午後には僕の両親の家に行き、特に何もないけど父さん母さんに会いたくなって寄ったんだと見せかけて実は超大ニュースという段取りで話そうとしたが、全く嘘が付けない僕は着いた途端に笑い出してしまってすぐに打ち明けてしまった。二人とも本当に喜んでいた。結婚をしたときも「ああ、これが親孝行というものか」と思ったけど、それとはまた違ったいわば命が繋がれていく「先祖孝行」をしたようなそんな感じだった。

 

その日、本当に大喜びをした。子どもを授かること、命を授かること、自分の生きることが繋がれたことは本当に嬉しい。

 

子どもの名前は色々考えているんだけど、あやかさんから「今仮名でも名付けてしまったら定着してしまうので、時が来るまでじっくり考えたい」ということなので、仮の仮の名称で「ジョン」であっても「キャサリン」であっても良いようにと「ジョンキャサ」と名付けれた。

 

ジョンキャサのために自分は何ができるのだろうか。僕は自分のことを永遠の子どもだと思っていたから、子どもが急にお父さんになるような感覚だ。そんな自分にできることは何だろうか。これからたくさんたくさん考えていこうと思う。

 

男の人は妊娠ができない。でも女の人の妊娠の気持ちを理解してあげることはできる。もちろん主役はあやかさん。だったら僕ができることはサポートだ。あやかさんの身体をサポートすること、心をサポートすることが今自分にできる最大の理解だと思う。

 

男の妊娠、頑張ろうと思います。