丁寧に積み上げた積み木の塔をいっときの冷静さを欠いて、蹴り飛ばしてしまう。
進歩どころか退行してる…。
もしこの世に「神」というものがいたとしても、そいつは人を救ってくれなんかしない。
きっと傍観者でしかないんだろう。
時間をかけて築いた積み木の塔を自分の手でぶっこわす、
そんな愚かな真似を観賞しているんだろう。
観劇会で客が舞台の上で繰り広げられるストーリーに口を挟むことができない、
いや口を挟む気すらしないのと同じように…。
積木の塔を崩そうと振り上げたこの拳を、ちょっと空から引き止めてくれるだけでいいのに。
「神」の力ならたやすいことだろうに。
僕が鉛筆を手にもつのと相違ない力で済むことだろうに…。
ああ、不条理だ。