カープ優勝しましたね。神保町でミカ様の大特集大保存版を買いあさったついでに東京ドームに立ち寄りましたが、広島かここはというほど歓声が地鳴りとなり、優勝が決まった瞬間は圧倒されました。全然カープのこと知らないんですが、優勝のエネルギーはやはり良いものですね。おめでとうございました。
サンフレッチェの方はこの半年ばかしですっかり敗者にふさわしい雰囲気になってしまい、時の移ろいが早すぎて若干当惑しているのですが、今回もまた敗者にふさわしいものでした。長年変態ファンタジスタやら神助っ人やら、神読やスーパーセーブやらに助けてもらってごまかしてきた、攻、守、切り替え、セットプレーのあまねくすべてのメカニズムの瑕疵がかばいきれなくなってしまっているので、どれかを直したところで結果を見込めないというのが今年の悲しいところです。
今回はブロック守備の修正がうまく行ったのですが、遅攻とカウンターの不安定なアドリブとセットプレーマンツーマンの不徹底とが足を引っ張ってしまい、大事な終盤での先制を許してしまいました。この時点でも確かに負け癖ではあるのですが、それ以上に、先制された後に、それまでの負けパターンと同じく中央への急いだ縦パスで相手の守備を楽にさせてしまい続けたことが哀しかった。点を取られるまでの内容ももちろん良くはなかったですが、統制は取れていました。目先の結果に振り回されない価値判断をすっかり忘れておしまいになり、自信を失ってしまっているようでした。この先のプランを用意していない責任も大いにあると思いますが、ちょっと悲しすぎますね。
勝つために出来ることを考えて動けていたのはウイングの2人だけでした。2人に囲まれ続けても90分の中で手を変え品を変えて決定機を作ってしまうミカ様は天使だし、カシッチはカウンターで幾度も決定的な突破を見せましたがうまく使ってもらえませんでした。勿体ない、彼らの思考に付いて行くだけで3点は取れた。でも彼らの思考がこうであるべきという共通認識がないので得点にならんのです。体系が作れないと連携は魂が~通じ合う~とかいうオカルトになってしまうじゃないですか…w 大宮にはそれがありましたよね。
私(我々であってほしい)が見たいのはその次のフェーズ―残留を決めたことを最大の成果と区切りをつけてシーズン当初の目標だったり順位表上の未練を捨ててこれらの根深い瑕疵に対する答えを探すこと―であるのですが、まだマンネリズムの沼から抜けられぬようです。沼でなくまだ清水だと思ってるかもしれないのが怖いのですが、おそらくクラブが志向しているであろうサッカーから遠く離れ淀みきっています。広島というクラブが、サンフレッチェのサッカーなるものが、残るためになすべき体系化から逃げた(不可能なので誤魔化したのかもしれませんが)罰だと思い、受け止めるしかありません。
マンネリは死、常にトレンドを掴むべしと小谷野薫氏のセミナー記事をまとめた後でこれというのもいささか皮肉が効きすぎていますので、宜しくお願いします。ほんとにかくことがないです。以上です。
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追記(9/11)
まさか試合以上のチョンボで追い打ちをかけられるとは思ってなかったよ!どや顔でセミナー記事を残してしまった私の立つ瀬 is disappeared
優勝おめでとう!フロンターレも続きます〜!
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2016年9月10日
川崎フロンターレは、広島東洋カープを敬愛しています。【プロモ】#frontale pic.twitter.com/wkbzdNnYIj
ここはいの一番にサンフレッチェが公式声明をすべきだったじゃろ…今史上最強の興業トレンドの波が広島に来ているのに今便乗しないでいつするんだ…アンテナを張る以前の問題というか、これあれですかもしかして大正義カープブランドに対して共存というかむしろ依存すべきであるという前提が抜け落ちてらっしゃるんですか…?
サッカー以上に打ちのめされてしまったのでミカ様のことだけ考えますね。ごきげんよう。