【ACLグループF】山東魯能―WE FIGHT TOGETHER 失態 | みつぼしをこえてーglory for the fourth star

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サンフレッチェのことをうだうだと。広島のグアルディオラ(確信)森保一と紫の戦士たちの歩みとともに。




何が2チーム分の戦力だ。チームがバラバラじゃねーか


以上です。で終わりたい。


今日、より統制のとれた、団結していたチームは山東でした。今日のホームチームはサンフレッチェ広島ではなくただの「バラバラの球蹴り集団」でした。

我々は資金力や個人技の類で負けたのではない。チームとして、一つの戦う組織として負けたのだ。そのことを直視しておかないとこの失態は必ず繰り返す。1-1って同点なんですよ?リーグ戦でそんなはしたないことしなかったじゃないですか。





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◆試合記録





結果;●1-2


得点;清水(64分←塩谷 クロス)/ヤン(67分 セット)、タルデッリ(78分←ウー・シンハン カウンター)



交代;皆川→柴崎(64分)、浅野→野津田(85分)/モンティージョ→ジャン・ウェンチャオ(70分)、リウ・ビンビン→ウー・シンハン(75分)、ヤン・シュー→ジャン・チー(86分)



警告;なし/ヤン(32分) 






◆試合内容…思惑通り推移も山東の修正とウタカの息切れで指針を見失う



基本布陣通りの4-3-3で臨んできた山東に対し、広島は(ワイの)予想通りSBの前でボールを受けてはたくことで青山がフリーとなり、敵陣に入り込むことに成功する。山東もまたカウンターからワイドに持ち出して機会を伺う、


広島の攻勢の主演はウタさんであり、ゼロックスで見せたインテリジェンスがACLでも通用することを見せたが、チャンスを決めきれない。CKが直接入ったシーンもまったく競っていないがGKへのファウルが取られ無効に。不穏なもののACL特有の狼狽とは無縁のパフォーマンスで前半を終え、ポジティブな印象。


後半になると山東が守備位置を下げ、前半攻め上がり何度も好機を作っていた塩谷と青山に対してマンマークを徹底すると、広島と山東の我慢比べ、すなわちカウンターの打ち合いが始まってくる。これに対して広島は柴崎を用意して交通整理を試みる


その中で塩谷がマークをかいくぐりクロスを送ると、クリアが浅くなったファーサイドに待ち受けた清水航平が素晴らしいシュートをけりこみ先制に成功。


これで勝ちパターンに入ったかと思った束の間、山東の立て続けのCKでニアを狙われ続けて決壊。同点に追いつかれてしまった。この辺はドウグラスの不在がまだ埋まってないというところか…皆川を残したほうが良かったかも…


1-1のタイスコアで振り出し…とはいかず、一層全員で守備と速攻を、と結束の固まる山東(タルデッリも戻って守備してるのは正直チャイナマネーでしょと思っていた自分の不見識を恥じた)に対して広島はギアアップの思いに体がついてこない…という展開になってしまった。ホームチームにもかかわらず、というよりはホームであるが故に焦りが出てしまったように見受けられた。昨年末同様タイスコアだから慌てずに動かして自分たちの中盤のスペースをコントロール出来ていれば...と悔やまれてならない。



ウタカの息切れとともに前線が各個撃破され相手のウイングが広島のDFラインを引きずり込むカウンターに見舞われてくると、広島も浅野をトップに戻してリズムの回復を試みるも、バックラインと前線の接続の回復は見込まれない。柏の突破が塞がれ、それをサポートする青山や塩谷が敵陣深く構えた山東の守備にからめとられるという悪循環が続き、ついにタルデッリに逆転を許してしまう。



広島は野津田を投入して丸谷もDFラインに落ちることなく敵陣に攻め込む広島流のパワープレイに入るものの、丸谷の決定機やCKでの混戦を押し込むことができず、そのままタイムアップとなった。








◆次戦に向けて…もう後戻りできない人選プランでいかに修正を施すか



ピッチの中での敗因についてはセットプレーでニアのストーン役がドウグラスの穴を埋められなかったことと失点前から攻守切り替えの統制を失ってしまっていた部分がついぞ元に戻ることがなかったという部分だと思われる。簡単に言えば、今日のチームが持っているプランがディテールとフレキシビリティに乏しかったということ。


後者に関しては、山東が守備隊形を4-4-2に直して塩谷と青山に対してマンマークを徹底したことが大きい。そのマンマークをかいくぐって先制点をアシストした塩谷はスーパーだったが、ウイングとシャドウの4人が消されてしまっていたために攻守のバランスを崩して攻め込もうという意志を逆手に取られて痛恨の2点目を献上してしまった。


90分を通して失点を抑えればよしと徹底できた山東と、ホームでの勝ち点3の思いだけが先行し、具体的な方策がなかったことで自壊してしまった広島と好対照になってしまった。山東の守備がはまらなかった前半のうちに取り切れていればもしかしたら結果が違ったかもしれないので、浅野拓磨君は眠れぬ夜を過ごしていることだろう。


攻撃の唯一のルートとなっていたウタカの息切れとともに打開策がなくなってしまい、浅野拓磨君のポストプレーは相手の狙いどころにされてしまっていた。君の仕事はそれじゃない。裏を狙い続けてDFラインを押し下げて青山や塩谷が実力を発揮できるスペースを提供することなんだということを添い寝CDとして森保監督が吹き込んで睡眠学習してほしい。


それ以上に、そもそも本当に2チーム分戦力があるならリスクの予想しやすいリーグ戦でメンバーを変えるべきであるし、あまつさえボールを触りに降りても誰も得をしない浅野拓磨君をシャドウに置くのは人選ミスなのではないかという思いが強いのだが、すでに5連戦は動き出しているのであり、柴崎と茶島はゼロックスで働いてしまった。まあ、これは結果論であるので、前半のうちに決めとけや浅野ぉ!という話でもあろうし、逆にそこで成果をつかめていればと思うと逃した魚の大きさは勝ち点以上に大きいということだろう。


すでに走り始めたターンオーバーのリズムを急に変えるとそれこそチームが瓦解する怖れがあるので難しいが、ウタさんしか仕事せえへんサッカーになってしまったので早急に修正する必要がある。負傷により出遅れている野津田岳人が今のところローテに入っていないので、ここでチームを救ってくれるか。期せずしてACLは野津田の大会になってくるかもしれない。というかそうしてくれ。


ACLの失態はACLでしか返せない。次に戦うFCソウルは1位であるのでここから勝ち点をもぎ取れればまだ可能性はある。ACLを取りに行くという言葉が真実であることを示すべきだ。


ピッチの外ならうちの監督も修正力は負けてないかんね。ただ、山東同様にソウルもまたシーズン開始前で1週に1試合ペースであるのでかなり苦しい戦いであることは覚悟しないといけないだろう。



では、またソウルで。