【2nd stage 第8節&9節】vs.アルビレックス新潟&名古屋グランパス―深謀遠慮 | みつぼしをこえてーglory for the fourth star

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サンフレッチェのことをうだうだと。広島のグアルディオラ(確信)森保一と紫の戦士たちの歩みとともに。





どうも。新潟幸せ体験のリバウンドに死にそうになってたというか、頭ふやけてたというか、脳みその余裕がなかったので少し延びてしまいました。買って帰った日本酒が心の支えです…w次の遠征はシルバーウィークまでないんだ…



東アジアカップ中断明けは、早く八月なんか終わっちゃえばいいのよッ!とオネエ的なテンションで暑気?邪気?払いに頼りたくなるような突然のダイナミズムとディシプリン崩壊からの当然の連敗という感じでしたが、なんやかやで八月は前年並みの五分の成績、得失点差は2012シーズン以来のプラス収支でしのぎきりました。うーむ。すごい。毎年ダメだ、と思ったタイミングで必ず勝利を挙げて連勝に乗せてるけどいったいどういう仕組みなんだろう。。。w


その「回復過程」は毎回したためていると思うので、まあ、ぽいちさんが勇退するころにもう一度まとめてみよう。(ぽいちさんの一番のセールスポイントはこの「踏まれても起き上がる麦になれ@はだしのゲン」的な「復元力」、「雑草力」であると勝手に思っています)


まずは、今季を走りきる。プレーオフを見据えれば、もうひとつふたつくらい超えるべきハードルがあります。そこを飛び越せるかどうか。とりあえず完走はできそうな状態に戻ってきているので、そのへんを見てみたいなと思います。



キーマンは森崎和幸。今回の連勝はドクトル森崎和幸が「応急処置」してくれたからこそやと思っています。これを本格的な「体質改善」にできるかどうか…なんとかチームの新しい骨格にならないかなー











































◆新潟戦のおはなし―救ったのは、むきだしの個人技



新潟戦のはなしから。非常に散漫な試合の入りで、引くのか、奪うのか、バランバランだったので簡単に崩されまくっていました。なんとかボール奪っても形悪いし新潟のプレスに後ろで落ち着けないしであばあばという感じ。身体も頭も動いてない。ボールウォッチングが流行ってるのかな?という状態でした。


30分くらいからあおちゃんが無理して前にガンガン出ることでちょっとだけ巻き返すことができたので、それ以降はダメなりに戦えていたのですが、序盤で失点してたら大量失点してただろうな…w


そんな状態のチームを救っていたのは戦術林卓人。ハイライトだけでもものすごいですけど、これ以上に本当に、ハリウッドかよってくらいのピンチに次ぐピンチも防いでくれていました…w


0-0で耐えてからの浅野投入、そこから新潟も上下動が増えてキツくなってきたか、広島も攻められるようになってきました。まんま浦和戦の展開。そして、伝家の宝刀塩谷アタックが炸裂して先制成功。直後に同点のピンチをさっくり迎えるあたりはまだまだですが、カズ様ショートカウンターが炸裂して2点目をゲットして見事に試合をクローズ。


チームとして改善できたわけでは決してなかったですが、攻守に発揮されたすばらしき個人技のおかげで救われました。これもまた一つの「チーム力」とも言えなくは…なくなくないかな。きっかけにするしかない、貴重すぎる勝利でした。ありがとう。






◆名古屋戦のおはなし―ミラーマッチで立ち返ることのできた原点



新潟戦の勝利がもたらしたものか、続く名古屋戦は攻守に「ハマった」ゲームとなりました。わざわざマークを合わせてくれた名古屋の戦略ミス、というような気もしますが(豊スタと同じように4-2-3-1で良かった気がしますが…永井を前線で使いたかったのだろうなーという配置なのだと思われます)、今季の我々は前からハメに来なければこれくらいはできるのだよ、というポゼッションと、マークが合えばこれくらい行けるのだよ、という球際の反応の速さと強さを発揮していました。


今節はミカ様が史上最高レベルに天使だったので、さくっと二点をとって「ウチらしい」試合―先行してカウンターでぼんぼこ殴ってそのうち息切れする―になりました。


息切れ対策に皆川佑介を使うことができるようになったことは朗報でしょうが、やはり、今シーズンの躍進と試合内容の不安定さの双方の要因となっている現在のサッカーをどう改善していくか…プレーオフが現実的な目標となっているので、気にしたいところです。






◆中断明けの話―「ピストンサッカー」を如何に勝ち点に結びつけるか



野津田の運動量とドウグラスの強さと決定力で中盤の奪い合い~フィニッシュの局面で優位を作り、先制に成功すれば相手は前がかりになるのでその傾向はさらに強まる。。。現時点でのサッカーはそんな「ピストンサッカー」であり、特にマークを合わせることのできるミラーマッチで大きな成果を上げていて、「5バックを合わせられると苦手とはなんだったのか」という戦績になっています(15試合11勝3分1敗38得点12失点)


しかしながら、昨季まで得意としていた、マークのズレる4バックを相手にパスワークで翻弄することはできなくなってきていて(横浜と東京以外はこちらの4バックボトムチェンジに被せてくるようになって出しどころがないシーンが頻発しており非常に洗練されてきています)、さらには、こちらの5-4-1での守備がマンマークで縦横共に味方との距離感を無視してバラバラに動かされやすいところが狙えるレベルにあるチームが相手だともう打つ手なしという状況になっています。


殊、「パスワーク」成分については柴崎晃誠先生のスペシャリティによるところ大であったねということのようで、鹿島戦と柏戦は打つ手なしという感じでした。柴崎晃誠先生がいてもガンバとか、柏とか(鈴木大輔さんのおかげで勝てたけど)、鹿島とか、厳しかったのですが…逆に先日の新潟ではこの攻撃の精度のおかげでだいぶ助けられました…w


ミキッチと柏がスピードを上げながら1対1を迎えやすいという点で広島最強の形であるのでこれ自体がダメというわけではなくて、ハマれば得点を量産できてハッピーハッピーなのですが、チャンピオンシップに確実に出てきそうなチームにちょっと太刀打ちできなそうな仕組みな気配がしているので、なんとかこの課題をのりこえてほしいところです…個人的に解決法にしようとしているのかなというところがちらほらあるので、9月は「経過観察」したいと思います。








◆経過観察―森崎和幸教授の策謀?




ボトムチェンジに対して4-4-2で全員被せることによってビルドアップでストッパー;青山;シャドウの三角形が寸断され、逆にこちらの5-4-1での守備で生じるミスマッチを活かされて、SB‐ボランチでの横の回しで持ち出すドリブルの進路を簡単に作られて、以下バイタルで玉突き事故、という形でピストンサッカーを封じられてしまう…力のあるチームとの対戦ではほぼ毎回悩まされています。


広島としては、遅攻かブロック守備かまたはその両方で仕組みを加工してやらないとこの流れが繰り返すばかりなりというところなのですが、いかんせん現在のミシャパッケージver2.3.2 が安定感抜群すぎるためか(予算順位は決して高くはないのに毎年確実に残留してあわよくばタイトル狙えるとか美味しすぎますからね)、相手の対策を上回るミラクルを起こすしかねえという試合になってしまうのが現状です。2015シーズンはある程度戦力に多様性が出てきたので、それでもいろいろ出来ている方ですが、それでも人を替えるだけというレベルにとどまっています。


その中で、「ミラクル」なのか、「バージョンアップ」なのか…確信がないんですが、森崎和幸教授のプレーが復活の機運を生みつつあるように思います。千葉ちゃんと協力して相手一列目のプレスを潜り抜けて左サイドに押し出ることで距離感をうまく調整しつつあり、1st stageでも猛威を振るった機を見たボランチ強襲→ショートカウンターコンボも出せるようになってきました。


あとは前線と動きが合えば、というところですが、あおちゃんがここで出色の働きを見せており、ウイングが一対一で優位に立つことのできた名古屋戦ではその威力が数字にばっちり表れていました。


あとは以下のことが実現できれば…カウンター打ち合いの疲れから黒塗りの高級車にぶつかったかのような中だるみ→失点ループも減るのではないかと思います。間に合ってくれ…w





①野津田岳人の判断or柴崎晃誠先生の復活


シャドウに相手のDFラインのアングルを変えるボールキープ、パスのできる選手がいないことが行ったり来たりの大きな要因の一つ。野津田岳人さんに左足シュートとこのスキルを併用してもらわないと厳しいのが前提ですが、新潟戦では小泉の密着マークに負けてしまい、名古屋戦でもカウンターの場面以外ではあまり良くありませんでした。それでも、寿人さんとドグちゃんとの距離感はよくなってきていますので「経過観察」で良いと思います。ひとつだけいうならば、青ちゃんを助けようと降りてきたのに、誰もはがすことなく簡単に密集地に出しちゃって困ったちゃんになるところを何とかしてください…w




②塩谷司さんがトップフォームに戻ること


新潟戦でその力を再び示してくれた「困ったときの塩様インナーラップ」。名古屋戦でもバリバリ出していて前半優位の主因となっていました。ただ、ちょっと見ているとキックや競り合いでしっかり踏ん張れていない印象があるので、やはりまだ足首が辛いのではないかという気がします。こちらも間に合ってほしい…。対面の選手を引きずることで突破口を作るドリブルと得点力が代名詞となりつつありますが、個人的な一番の魅力はタッチ柔らかく、視野の広い、展開力の大きさ(サイドチェンジのうまさ)であると思うので、はよサイドチェンジバスンバスン通す塩谷さんがみたいです。






※別解として;皆川ブーストによるピストンサッカー多段式ロケット


前節から皆川佑介がベンチ入りし、途中出場の機会を得ています。昨年の「崩壊」時を体を張って救ってくれた立役者。代表に選ばれるサプライズもありましたが、それ以降はもうひとつハードルが来たかという感じで、今季はこれまで出場機会を失っていました。

大きな身体がゴールゲットに向けてなかなか活かせていないところが彼の「ハードル」であろうと思うのですが、行ったり来たりなサッカーを落ち着かせてチャンスを増やすプレーをしてくれていました。「アッサーノブースト」に続く第二のブーストとして、もしかしたら押し切ってしまうという選択肢も彼によって可能になるかもしれません。さながら多段式ロケットのような…w





※守備の仕方も直ってほしいけど…


まあ、4年も見てるとなんとなくわかりますが、たぶん無理でしょう…w 「カバーしやすい距離感を保つ」ということは気を付けられると思いますが、相手のボールの位置と受け手の位置と味方の位置を見た位置取りはたぶんやってないとか、後ろに人多いから一人一殺のが経済的とか、あるんだと思います。とりあえずは「パスワーク」なんとかしてからで自分としてもいいと思っています。





…こんなかんじでしょうか。いずれにせよ、今年のこのメンバーで優勝したい。それだけです。



んでは。