トラウマ


 壁を作っているのは自分自身だと知っていても、その壁を取り除けない。線を引いているのは、自分自身だと気がついているのに、その線を消せない。 


 無意識に巣食う魔物。もがいても、頭を掻き毟っても、出ていかない、ますます居着こうとするその粘着質な魔物。まるで自分が2つに分かれてしまったみたいだ。 


 過去は過去。その時の脅威の対象はとっくに存在してない。もう私は大人だ。警戒を解いてもいい。頭では理解している…なのに、どうして?


 いろいろ試した。心の中のまだ子どもだった泣いてる自分を迎えに行ったりもした。そんな自分を受け入れて、共に歩き出せれば、自分を組み立て直せたのかな? 


 一度、壊して作り直す?そんなプラモデルじゃないんだから。


 勇気の無さも含めて、ここまで作ってきたんだ、私という存在を。 


 だから、諦めてみる。そんな割れた自分を引き受けてみる。どうしようもないものとして、イヤダイヤダと文句を垂れ流しながら、引き受ける。 


 そうしていると、そこから始められる。満足でなくとも、70%の幸せがあれば、十分じゃないか。


 嘘でもいい、70%の幸せを100%生きてみる。


 そうしたら、残りの30%を求めて、うごめく魔物を退治しようとする、もがくような苦しみからも、解放される。そして、「70%の中の100%」で生きられる。


 時々、頭をかすめる残り30%を求める魔物、でも、そんな自分を受け入れるのではなく、引き受ける生き方をしている方が魔物をやっつけようとする生き方より健全な気がする。


魔物が出ていかないように固く閉じた扉を開けるための鍵は、実はそこにあるかも?


そういう生き方をしてると、気がついた時には、扉を開けて魔物は知らぬ間に出ていっているかもしれない、それは分からない…けど、そっちの方がいいと今は思っている