人生で大きな病院に行ったのは、生まれた時。

 
と言っても産婦人科専門の病院なので まぁそんなに巨大ではないか、
 
しかも通院したのは母で私ではない。
 
 
でそれ以来。
 
なので、自分自ら診察を受けに行ったのは初!
 
 
 
 
奈良県総合医療センター。
 
 
 
よく似た(同じ名前?)の病院がすぐ近くにある。
 
父が一時、入院していたところ。
 
確認のためにこの病院のホームページを見に行くと
 
 
※他施設と住所が酷似しているため、
お間違いのないようご注意ください。
 
という注意文がある。私もどっちかなぁ?と迷った(ややこしあせる
 
 
 
 
吹き抜けのロビーが病院という閉鎖感を緩和してくれる。
 
私は口腔外科で、比較的予約は取りやすかったけれど
他の診察外来はどうなんだろうか?
 
 
駐車場は広い。
 
けれど、病院の入口まで近くはないので体力のない人が
自力でいくときは 時間などに充分な余裕をみて。
 
 
 
 
さて、初回の診察のCT撮影の結果、
 
「やはり歯は二つに割れてますね。しかも根っこが曲がっています」
 
 
 
鼻腔と口腔を分ける粘膜が 割れた歯の根っこに押し上げられて
 
薄くなっており、副鼻腔炎になる可能性もあるそうだ。
 
飲料した液体が鼻に流れ込んだり
 
涙や鼻水が口に流れ込んでしまうとか・・・・
 
これは手術ではどうしようもなくて、自然経過をみるしかないらしい。
 
たしかに画像をみると左の粘膜は右と比べると、壁が薄い。
 
 
歯自体が炎症を起こしているわけではないので、抜歯は慌てなくてもいいけれど
 
抜くことは避けられないらしい。
 
ということで、連休前に処置をしてもらうことに。
 
その歯が痛くてモノが噛めないし、気分的にも落ち着かないし。
 
 
 
 
 
そして抜歯の日。
 
以前、「大変な目にあったことがある」という状態を思い出すと
 
怖くてこわくて胃がつぶれそう。心臓が大きくうねる。冷や汗。
 
いくら大丈夫大丈夫と自分で言い聞かせても
 
不安と心配と恐怖がズーンと沸き起こる。
 
 
たまたまツレの仕事が融通がついたので、同行してくれた。
 
心底、ありがたい。
 
 
 
抜歯のため、右腕は血圧計。
 
左指先は心拍計。
 
 
血圧・・・こんなに心臓と脈が速いのに低いドクロ
 
 
 
ふえーーーーん。
 
 
 
 
 
結果、抜歯は終了。
 
 
ただ、麻酔は20回以上打たれたピリピリ
 
 
 
上の歯だけど 内部(鼻の方)や耳朶のあたりまで
痛みがつき抜けて 辛い。
 
骨を削ったわけではないけれど・・・・
 
痛い。
 
 
神経はこんなに隅々まで微細に身体を包んでいるのだと改めて感じる。
 
 
とりわけ、上あごと頬骨内側の麻酔が痛いのだーーーえーんハッ
 
 
 
 
担当医(女性):ここの麻酔痛いよ~でもね、よく効くのよ。
 
 
 
と、いう麻酔を5、6か所くらい。
 
もう何が何やらわかめやらわからんくらい麻酔づくし。
 
 
 
はやく終わってえぇぇぇぇ泣
 
 
ひたすら耐える。
 
 
 
14時スタートで終了が14時45分。
 
こんなに麻痺していたら 麻酔が切れたとき痛いんやろうなぁと
 
終了後の診療台の上で綿布を噛みながら思った。
 
 
その女医さん、ニコニコしながら
 
耳元で「真っ二つやね」
 
と、言い 抜いた歯を見せに来た。
 
私はこんな状況なので笑いも、話せもしないので
 
ただちょっとサディスティックな(不適切発言)彼女の笑顔に
 
目で笑いかけておく。
 
 
 
抜歯後の説明のときに衛生士さんが、「歯は持ち帰りますか?処分しましょか?」
 
 
Taka:持って帰ります。
 
 
60年付き添った歯だもの。
 
そして根本まできれいに割れて、松の枝のように曲がっている歯だもの。
 
お疲れさまと土に戻してあげたいよね。
 
 
 
 
待っていたツレは「気疲れした」と。
 
 
そうでしょうとも。
 
38年前の地獄のような抜歯事件を私もここ一か月、
 
何度も繰り返し思い出して 悪夢も見たし・・・・
 
 
 
女医さんが気をつかって(私が不安がっているので)
 
「土日になる前に診察に来たら?それで安心するでしょう?」
 
やさしいやんキョロキョロ
 
(サディスティックとかゆうて、すみません)
 
 
 
そのお言葉に甘えて 金曜日、抜歯から二日後。
 
診察を受けてきました。
 
麻酔が切れた後の痛みは 結構きつくレッスンをお休みにしました。
 
今もまだ少し痛みはありますが、
 
抜いたあとは 無事かさぶたができてきてるそうです。
 
 
 
担当医さん:骨は見えてないから大丈夫よ。
 
 
 
 
 
そう、以前の2時間以上かけてペンチと金づちで抜かれた抜歯は
 
骨が露出した状態になり
 
髄膜炎になったのでした。
 
 
 
 
骨が見えると 息をしても唾を呑み込んでも脳を刀で切られるように
 
ガスバーナーで火をつけられているように痛い。
 
歯全体、口腔全部が冷たく
 
ドライアイスを口から脳まで詰め込まれた感じ。
 
 
 
 
それが24時間。
 
 
まさに一睡もできなかったし、1週間くらい呻き続け
 
泣き続け、痛み止めを30錠一日に4箱くらい流し込んでいた。
 
 
あんなに痛いよお、痛いよおと泣いたことはない。
 
 
それでも効かない異様な痛みだった。
 
 
最終的に知人の紹介で行った天理の病院(あ、ここも大きい病院だけど
まったく記憶にないんです、痛くて)
 
医師: すぐに処置を!!
 
 
あと15分来るのが遅かったら命はなかったそう。
 
 
それぐらい化膿していたんだとか・・・。
 
 
 
 
その記憶と経験が 私にはある。
 
 
あのとき、今のようにSNSがあれば・・・・
 
ひどい抜歯をした歯科医院を訴えたり、世間に暴露したりできるのに。
 
 
何もせず泣き寝入りをした。
 
あれが、国家試験を受かった医師のすることか?
 
 
なので、私は歯医者がこわい。
 
歯医者だけじゃない、あんなこともあったしこんなこともあったし、
 
父のことも母のことも、納得できない医者が多すぎる。
 
納得できない病院が多すぎる!!
 
 
 
 
 
 
今回は 採血のときの不手際がひどかった。
 
2週間たつのに 私の左腕は硬くこわばり、痛みがとれない。
 
うっ血はまったく消えない。
 
 
看護師さんなのか、検査技師さんかはわからないが
 
これもおかしいと思う。
 
採血中の痛みと異常な長時間の針をさしたままの放置(あげく血を採れなかった)
 
 
 
私は本当に病院不信なのだ。
 
私は病院が嫌いだ、苦手だ、怖いし、不信感しかない。
 
 
 
 
 
 
でも、今回の担当医のてきぱきとした態度と技術には納得でした。
 
 
 
あの方が開業したら ぜひかかりつけ医にさせていただきたいです。
 
 
 
 
長い文章をお許しを。
 
 
 
 
 
 
 
 
歯の治療はまだまだ続きます、またご報告するね(いらんてか??)