父の最後の様子を少しずつ知ることができました

その日の朝、姉と二人で買い物にいったそうです
ベルトを購入しました
たった1000円のベルト

もともとしていたベルトの上に、茶目っ気たっぷりで、新しいベルトをして、姉に見せたそうです。
姉も笑いながら、ベルトをつけた写真を撮ったそうです。

なぜか、顔は入れずに。

出がけには、小さな折りたたみの傘をもっていたので、
「大きなのにしたら?」と声をかけたら
「うん?大丈夫」っていってそのまま歩いたそうです。

三回ほど、声をかけたといっていました。
父はゆっくり、ゆっくり歩いていたそうです。

相撲に行けば、お弁当も焼き鳥も付いているのに
なぜか、おにぎりを購入したレシートがお財布に入っていました

たぶん、お弁当は家に持ってこようとおもったのでしょう。

どじょう屋でも、楽しく、昔話をしていたそうです。

そして、駅に向かって歩いている途中
膝をまげ、倒れ込んだそうです。
お隣を歩いていたお友達に寄りかかるように。

救急車がくるまでに、人だかりができ、雨のなか、ご自分が着ていたコートを脱いでかけてくださった若い女性もいたそうです。

話を聞けば、聞くほど、
父の最期の時は、決まっていたのだなと思います。

ただ、姉とわたしの喪失感は 母のときより大きく、未だに話をしながら涙がとまりません。

時間が解決してくれるのでしょうが

母が長い時間病んでいるときに、がまんをさせてしまった分を、まだ、取り戻せていないのに…

逝かせてしまった。それが悲しくて、悔しくて。

仕事を休むのは、今日まで。
今日は、役所関係を回ります。



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