夏に入ってから
実家の階段がますます大変になった父は
ほぼ、毎日、私の家で過ごしていました

「いってきます」と声をかけると
「いってこいよ!」と返事をしてくれていました

冬休みのペナン島旅行の飛行機の予約、ラササヤンホテルの予約
パスポートの申請もすませていました

「今度は、さすがに、10年はいらないよね」と自分で言ったものの
最近は、毎日のように

「楽しみだ。早く行きたい」と申していました

9月12日に教会の敬老会で、88歳のお祝いをしていただき
9月17日に町会の敬老会で、みなさんとお話を楽しんでいました

9月19日に、町会のお友達と、相撲観戦に出かけました
帰りは、タクシーで私の家に戻る という言葉を姉に残して…

9月19日、ちょうど20時頃 実家に電話がはいりました
救急隊から

「路上で心臓が止まっています」と

次の電話は、病院に搬送が終わったこと
そして、心肺停止、呼吸停止、すぐに来てくださいということが告げられたそうです

駆けつけたERで父の変わり果てた姿に対面しました

一瞬だった
何も苦しくはなかった でしょう
という言葉に救われた思いです

火葬場がとれずに
父の通夜は日曜日となりました
ですから、父はこの1週間、ずっと眠った顔を私たちに見せてくれています

何事もなかったような
安らかな顔です

母と違って、急だったので、心の準備もまったくできていません
だから、1週間の時間を父が与えてくれたのでしょう

母を愛していた父
今は二人で、手をつないでいることでしょう。

88歳と言えば、長生きです。

でも、まだ、信じられません。



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