「今日も、寝ているんだろうなあ」って考えながら電車にのった。
ふと、思い出した。
あ、そういえば、脳出血のあと、左麻痺が残り、半空間無視って言われたんだった。
ホームでは、ベッドの位置からいつも左側から話しかけていた。
右側から話しかけたら反応があるのかな。
ちょっと試してみたくなった。

ホームについて
母はいつものように目は開けていが、一点を見つめていて、私を認識していないようだった。

母の右側に回ってから、
「お母さん。ただいま」って声をかけてみた。

そしたら、そしたら、目を大きく開いてじっと私をみてくれた。

そして
「おつかれさま。忙しかった?お帰りなさい。ありがとう」って言った。

そして、ずっと右側にたっていた。
いつもなら、すぐに寝てしまうのに、
帰るまでの3時間弱。

母はずっと起きていた。
時折、いろんなことをしゃべる

昔、実家の前に住んでいた家族の話。
教会で歌の練習をした話。

何かを思い出すのだろう。

帰り際に母は「危ない。危ない。気をつけてお帰りなさいね」と母親らしい言葉を言ってくれた。

ああ、久しぶりに聞くお母さんのことばだ。
二度と聞けないかもしれない。

幸せをかみしめた。
そんな母が今日はやけに輝いてみえた。
(ちょっと、加工したけど)
かわいらしい笑顔を作ってくれた、そんな気がした。

安心したのか、帰りぎわ、ものすごーく空腹になって、
みそラーメンを食べてしまった。
今日からダイエットするはずだったのに。


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