今日も、朝から一日の仕事だった。
無理を言って、定時にあがらせてもらって、ホームに駆けつけた。
母は、いつものように、いつもの場所に座っていた。
私を見つけるなり、手を振るのもいつもと同じ。

隣に近づいて母の視線とあうようにしゃがんでみた。

急に、母の手が私の背中にのびてきた。
大きくぐるぐると円を描くように、背中をなでながら
「おそくまで、ご苦労様ね」と蚊の鳴くような声でいってくれた

たったこれだけのことが、こんなに嬉しいなんて、
母の認知症に感謝しなくては。

途中、何度か不穏な言葉を発していたが、
ベッドに入ってからはたくさんの冗談もいい、笑い、そしてゆっくりと眠りについた

幸福な時間だった。
本当に幸せ。

叔母のことだが、どうやら母と同じホームに入るような段取りをいとこ君ワイフがしてくれたようだ。ところが、まだ、介護度がでていないので、すぐには無理そうだ。

なんか、急激にいろいろなことが進んでいる。
と同時に、叔母のADLも急激に進み、BPSDもひどくなっている。

いとこ君ワイフがこういっていた
「おばさま、短期間になるかもしれないけど、一緒のホームにはいれば、刺激になるかもしれないよ。お互いに、まだ、相手を認識できるうちにそうしてあげた方がいいよ。何ヶ月かでも、姉妹で近くにいればいいよ。だって、もう、二度とできないよ。最後だから。そうしようよ。」と。

電話を切ったらなぜか涙があふれてきた。

認知症時代、誰が介護をするのか、
母も叔母も みんなでやっている。
誰かに押し付けるのではなく、お互いが自分にできる形で参加している。
そして、施設という選択肢もでてきた。
たしかに叔母がかわいそうな気もするが、それが現実。
一人で置いておく方がかわいそうだ。

みんなで、叔母のこと、見守っているという気がする。

母と同じように大切な存在。
もし、同じホームに入れたら、
叔母は体は元気だから、なるべく遅くなっても顔を出したい。

認知症、介護時代
それぞれの家庭にそれぞれの介護スタイルがあってよいのだろう。



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