w春分の日。朝からの曇り空に気分も塞ぎがちになってはいけないと思い、
みたかった「愛、アムール」にいってきました。
母の認知症に気付くまでは、1ヶ月に最低2本は観ていた映画ですが、今年になってからは、まだ1本。「愛、アムール」は、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した作品。
音楽家である老夫婦の物語です。ある日、突然、奥様が病気になり、手術も失敗。自宅での介護が始まります。献身的なご主人。看護師さんが、週に3回くるだけで、あとは全部自分で。日本的にいうなら「老老介護」の世界が描かれています。
悲しい物語ですが、たくさんの愛に包まれた物語でもあります。
どうしても、今の状況と重なり、途中から涙がとまりませんでした。
父もまた、母が家に帰ったら、きっときっと優しくするでしょう。
全身全霊で母を守るでしょう。
でも…と考えると、何だか温かい気分と同時に重い気分になってしまいました。
でも、本当に良い映画でした。
映画が終わり、病室を訪ねると、やはりまた叫んでいました。
ベッドから身を乗り出し、泣いていました。
「窓から、賊が入ってきているのに、誰も助けに来てくれない。」
「朝から、なにも食べていない。」
「近くにきているのに、一度も見舞いにこない婿が許せない!」
「こんなところにいれて、バカにしてる」
ありとあらゆる罵声を聞きました。
一通り終わったところで、
「お母さん、喉乾いたんじゃないの?コーヒーでも飲もうか」と声をかけました。
叫び続けたとみえて、喉も乾いたようで、とろみをつけたアイスコーヒーを一気に飲みました。
背中をさすったら、汗もびっしょりかいていたので、着替えようよと声をかけ、
ジャージと新しいTシャツを着せました。
気分も上々になり、落ちついたところへ、お気に入りのOTの先生が登場。
グットタイミングです。
セラピーにはいる前に20分ほど体をほぐすマッサージを受けます。
他の方は、きっときっともっと長く作業療法ができるんでしょうが、今の母には全く無理なので、
先生は、母の妄想モードにきちんと付き合ってくれます。
何度も同じことを言っても、まるで始めて聞くように反応しています。
だから、母も落ち着くのだと思います。
その後は、リハビリ室に移動してセラピーが始まります。
決して無理強いせず、じっと待ってくれます。
失敗しても、次の成功につなげられるように、アドバイスをしてくれます。
母のiPadを使って、計算をしていました。脳出血前は、暗算も上級を難なくこなしていたのですが、今はせいぜい10問が限界です。
途中で混乱しても、すぐに切り替えて、別のアプリへと。
興味関心や意欲が持続するようにやってくれています。
ありがたいです。
リハの先生方は、母を良くしようととにかく一生懸命です。
感謝です。
さて、リハも終わり、何とか妄想モードに入らないようにして、
夕食を取らせたあとに、姉と孫娘3号が登場。
今日は、仕事休みなのに遅いお出ましです。
姉がいないと全然こないと怒りぶちまける母ですが、いざ、姉をみると
「仕事が忙しいから、ごめんね」と。
いえお母さん、姉は仕事ではなく家でごろ寝ですよ。きっと。
と、言いたかったけど、やめました。
きてくれてるだけ、嬉しいんですから。母も。
帰りがけに、新しくあけたテッシュの箱に、名前を書くように頼んだら、調子が良くなって、
イラストまで書いていました。
だんだんと、元気になってきました。
歩いて帰ってこられるようになりそうです。
そんな気がしてなりません。
家に戻ったら父がiPadで、ペナン旅行のスライドショーみてました。
愛おしそうに。
「もう、いかれないよね。また、行きたいなあ。」と、父がボソッと言いました。
母も今日は、病院でペナン島の写真を見てました。
母に「また、行かれるようにリハビリも頑張って!」と励ましたら、
「人生、たまにはこう時もないとね。贅沢させてもらったね。」と返ってきました。
ペナン島また、行きたいなあ。

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みたかった「愛、アムール」にいってきました。
母の認知症に気付くまでは、1ヶ月に最低2本は観ていた映画ですが、今年になってからは、まだ1本。「愛、アムール」は、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した作品。
音楽家である老夫婦の物語です。ある日、突然、奥様が病気になり、手術も失敗。自宅での介護が始まります。献身的なご主人。看護師さんが、週に3回くるだけで、あとは全部自分で。日本的にいうなら「老老介護」の世界が描かれています。
悲しい物語ですが、たくさんの愛に包まれた物語でもあります。
どうしても、今の状況と重なり、途中から涙がとまりませんでした。
父もまた、母が家に帰ったら、きっときっと優しくするでしょう。
全身全霊で母を守るでしょう。
でも…と考えると、何だか温かい気分と同時に重い気分になってしまいました。
でも、本当に良い映画でした。
映画が終わり、病室を訪ねると、やはりまた叫んでいました。
ベッドから身を乗り出し、泣いていました。
「窓から、賊が入ってきているのに、誰も助けに来てくれない。」
「朝から、なにも食べていない。」
「近くにきているのに、一度も見舞いにこない婿が許せない!」
「こんなところにいれて、バカにしてる」
ありとあらゆる罵声を聞きました。
一通り終わったところで、
「お母さん、喉乾いたんじゃないの?コーヒーでも飲もうか」と声をかけました。
叫び続けたとみえて、喉も乾いたようで、とろみをつけたアイスコーヒーを一気に飲みました。
背中をさすったら、汗もびっしょりかいていたので、着替えようよと声をかけ、
ジャージと新しいTシャツを着せました。
気分も上々になり、落ちついたところへ、お気に入りのOTの先生が登場。
グットタイミングです。
セラピーにはいる前に20分ほど体をほぐすマッサージを受けます。
他の方は、きっときっともっと長く作業療法ができるんでしょうが、今の母には全く無理なので、
先生は、母の妄想モードにきちんと付き合ってくれます。
何度も同じことを言っても、まるで始めて聞くように反応しています。
だから、母も落ち着くのだと思います。
その後は、リハビリ室に移動してセラピーが始まります。
決して無理強いせず、じっと待ってくれます。
失敗しても、次の成功につなげられるように、アドバイスをしてくれます。
母のiPadを使って、計算をしていました。脳出血前は、暗算も上級を難なくこなしていたのですが、今はせいぜい10問が限界です。
途中で混乱しても、すぐに切り替えて、別のアプリへと。
興味関心や意欲が持続するようにやってくれています。
ありがたいです。
リハの先生方は、母を良くしようととにかく一生懸命です。
感謝です。
さて、リハも終わり、何とか妄想モードに入らないようにして、
夕食を取らせたあとに、姉と孫娘3号が登場。
今日は、仕事休みなのに遅いお出ましです。
姉がいないと全然こないと怒りぶちまける母ですが、いざ、姉をみると
「仕事が忙しいから、ごめんね」と。
いえお母さん、姉は仕事ではなく家でごろ寝ですよ。きっと。
と、言いたかったけど、やめました。
きてくれてるだけ、嬉しいんですから。母も。
帰りがけに、新しくあけたテッシュの箱に、名前を書くように頼んだら、調子が良くなって、
イラストまで書いていました。
だんだんと、元気になってきました。
歩いて帰ってこられるようになりそうです。
そんな気がしてなりません。
家に戻ったら父がiPadで、ペナン旅行のスライドショーみてました。
愛おしそうに。
「もう、いかれないよね。また、行きたいなあ。」と、父がボソッと言いました。
母も今日は、病院でペナン島の写真を見てました。
母に「また、行かれるようにリハビリも頑張って!」と励ましたら、
「人生、たまにはこう時もないとね。贅沢させてもらったね。」と返ってきました。
ペナン島また、行きたいなあ。
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