☆イギリス編☆
とうとう、ロンドン滞在の最終日がやって来た―。
本日の朝食は、チョコクッキーとコカ・コーラ。
朝からコーラ...!?
なんか3時のおやつみたいだけど、もうこれしかないのだ。
着替えはないけれど、最後に頭だけでも洗いたかったので
シャワーでシャンプーをする。
10時頃にチェックアウトし、フロントのお姉さんに「GoodBye!」をしてホテルを出た。
お天気は、くもり―。
今日はビクトリア駅のロッカーから荷物を取って、ヒースロー空港へ行き
帰国の飛行機に乗るだけの移動日である。
まだ帰りたくないなぁ...という気持ちも心の片隅に残しつつ、駅へと向かった。
ゴロゴロカートの荷物が無い分、身軽に歩けて楽ちん気分である。
クリスマスの翌日は「ボクシングデー」というらしい。
どうして「ボクシング」というのか分からないけれど
「あしたのジョー」のボクシングではないみたいだ。
たぶん「お休み」という意味なのかな~
なので、ヨーロッパでは今日もクリスマス休暇になるようだ―。
駅に到着すると、入り口が開いている。
やったぁ~
しかし開いていたのは横の一ヶ所だけで、7番ホームの入り口が閉まったままだった。
なんかイヤな予感がするなぁ~と思いつつも、仕方がないので
隣りのホームの入り口から入り、ロッカーの所まで行ってみた―。
すると、あの時のまんまでシャッターが下りているではないか
えっ...?
なんでっ...??
・・・ど、ど、どうしようぅぅ...。
いやいや、こんな所で絶望している場合ではないぞ...!
11時には、空港行きのバスに乗らなければならぬのじゃぁ~っ!!
それまでに、どうにかしなくては...。
何処かに、この困ったちゃんの問題を聞いて貰えそうな所はないか...と
周辺を見渡してみると、端の方に切符のインフォメーションらしき窓口があったので
そこのスタッフさんに、ホテルで見せた例のロッカー事件メモを見せてみた。
どうにか理解して貰えた様子ではあったが、その時ちょうど隣りで切符を買っていた
2人組の日本人青年の1人が、私の様子に気づき「どうしたんですか?」と
声をかけてくれたのである。
いやいや...こんな面倒な事を話しても迷惑だろうと思い「いえ、大丈夫です。」と
答える事も出来たのだが、もしかしたら同じ旅行者だし何か情報を知ってるかも!?
という淡い期待を抱きつつ、せっかく尋ねてくれたので「ああでこうでそれで...」と
話を聞いて貰ったのだった。
すると、本当に困ったね...というような顔で相談に乗ってくれたが、
彼等はあと10分で列車に乗らないといけない...というので
「あ、それなら大丈夫です!どうもありがとうございます!」とお礼を言って別れる。
彼は最後に「気をつけて...」と、優しい言葉を残して行った―。
この2人、昨日も街中ですれ違っていたような気がしたが違っただろうか...(・・?
声をかけてくれた青年は、ロングヘアを後ろに束ねて結んでいる
ロックバンド「バウワウ」のボーカルさん的フェイスなイメージの人だった。
ロッカーの解決情報は得られなかったが、短時間でも日本のいい人に出会えて
良かったな~と思う。
そうこうしていると、別の係りのスーツ姿のおじさんがやって来て
ロッカーの所まで一緒に行くことになった。
おじさんが、入り口前のシャッターが開かない事を確認すると
そのまま何処かへ行ってしまう...。
しばらくすると、今度は無線機を持った駅員さんもやって来て
「明日じゃないと開かないよ...」と説明された。
・・・もう、頭の中は真っ白である。
すると、スーツ姿のおじさんから「明日、ロッカーの荷物を日本へ送るから
ここに住所を書いてくれ...」と言われ、メモ紙を渡された。
結局、今日一緒に持ち帰れなくなったという事ですね...と現実を受け止め
少し冷静さを取り戻しながら、紙に日本語とローマ字(英語)と両方書いて渡した。
この時おじさんから、自身の名刺を頂いていたと思う。
本当にこれでいいのだろうか!?と、不安な気持ちのままで
おじさんにサンキューのお礼を言って、お別れした―。
帰国まで、あともう1日延期してもいいかもな~?とも考えたが
個人ツアーで帰りの飛行機は今日で予約済みだし・・・
これからまた飛行機の変更だの宿泊予約だのと、あれこれバタバタする程の
思考力や行動力はもう既に失われていたので...
それは諦めた―。
その後、駅前からちょうど11時頃に出発するヒースロー空港行きの
エアバスに乗ることができた。
あ~ぁ、これでひと安心である・・・。ほっ...
おまけに、ロッカーに預けた荷物全てを置いて来た為
身軽なまま、とても楽ちんな移動になった。
こんな楽な移動なんて、初めてでないべか...!?
しかし、ロッカーにずっと閉じ込められたままの荷物たちよ...
置いてきぼりにしちゃってすまぬ!
許しておくれ...。
思い起こせばあの中には、ウイーンで買ったロックバラード集のLPレコードや
日本から持ってきたカセットレコーダーなんかもあったんだよね~。
イギリスから送られるのを想像すると、破損して到着...って事も
充分に考えられるよな~。
その、覚悟だけはしておこうと思う。
不安な事はそれだけではない...
あんな重い荷物、いったいいくらで日本まで来るんだか...
送料とかどうなるんだろう。(?_?)
後で払わなくちゃいけないハメになるのではないだろうか。
それも、覚悟しておこう。
とにかく、無事で日本へ着くのを待っているからね...。
次回へつづく・・・
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とうとう、ロンドン滞在の最終日がやって来た―。
本日の朝食は、チョコクッキーとコカ・コーラ。
朝からコーラ...!?
なんか3時のおやつみたいだけど、もうこれしかないのだ。
着替えはないけれど、最後に頭だけでも洗いたかったので
シャワーでシャンプーをする。
10時頃にチェックアウトし、フロントのお姉さんに「GoodBye!」をしてホテルを出た。
お天気は、くもり―。
今日はビクトリア駅のロッカーから荷物を取って、ヒースロー空港へ行き
帰国の飛行機に乗るだけの移動日である。
まだ帰りたくないなぁ...という気持ちも心の片隅に残しつつ、駅へと向かった。
ゴロゴロカートの荷物が無い分、身軽に歩けて楽ちん気分である。
クリスマスの翌日は「ボクシングデー」というらしい。
どうして「ボクシング」というのか分からないけれど
「あしたのジョー」のボクシングではないみたいだ。
たぶん「お休み」という意味なのかな~
なので、ヨーロッパでは今日もクリスマス休暇になるようだ―。
駅に到着すると、入り口が開いている。
やったぁ~
しかし開いていたのは横の一ヶ所だけで、7番ホームの入り口が閉まったままだった。
なんかイヤな予感がするなぁ~と思いつつも、仕方がないので
隣りのホームの入り口から入り、ロッカーの所まで行ってみた―。
すると、あの時のまんまでシャッターが下りているではないか
えっ...?
なんでっ...??
・・・ど、ど、どうしようぅぅ...。
いやいや、こんな所で絶望している場合ではないぞ...!
11時には、空港行きのバスに乗らなければならぬのじゃぁ~っ!!
それまでに、どうにかしなくては...。
何処かに、この困ったちゃんの問題を聞いて貰えそうな所はないか...と
周辺を見渡してみると、端の方に切符のインフォメーションらしき窓口があったので
そこのスタッフさんに、ホテルで見せた例のロッカー事件メモを見せてみた。
どうにか理解して貰えた様子ではあったが、その時ちょうど隣りで切符を買っていた
2人組の日本人青年の1人が、私の様子に気づき「どうしたんですか?」と
声をかけてくれたのである。
いやいや...こんな面倒な事を話しても迷惑だろうと思い「いえ、大丈夫です。」と
答える事も出来たのだが、もしかしたら同じ旅行者だし何か情報を知ってるかも!?
という淡い期待を抱きつつ、せっかく尋ねてくれたので「ああでこうでそれで...」と
話を聞いて貰ったのだった。
すると、本当に困ったね...というような顔で相談に乗ってくれたが、
彼等はあと10分で列車に乗らないといけない...というので
「あ、それなら大丈夫です!どうもありがとうございます!」とお礼を言って別れる。
彼は最後に「気をつけて...」と、優しい言葉を残して行った―。
この2人、昨日も街中ですれ違っていたような気がしたが違っただろうか...(・・?
声をかけてくれた青年は、ロングヘアを後ろに束ねて結んでいる
ロックバンド「バウワウ」のボーカルさん的フェイスなイメージの人だった。
ロッカーの解決情報は得られなかったが、短時間でも日本のいい人に出会えて
良かったな~と思う。
そうこうしていると、別の係りのスーツ姿のおじさんがやって来て
ロッカーの所まで一緒に行くことになった。
おじさんが、入り口前のシャッターが開かない事を確認すると
そのまま何処かへ行ってしまう...。
しばらくすると、今度は無線機を持った駅員さんもやって来て
「明日じゃないと開かないよ...」と説明された。
・・・もう、頭の中は真っ白である。
すると、スーツ姿のおじさんから「明日、ロッカーの荷物を日本へ送るから
ここに住所を書いてくれ...」と言われ、メモ紙を渡された。
結局、今日一緒に持ち帰れなくなったという事ですね...と現実を受け止め
少し冷静さを取り戻しながら、紙に日本語とローマ字(英語)と両方書いて渡した。
この時おじさんから、自身の名刺を頂いていたと思う。
本当にこれでいいのだろうか!?と、不安な気持ちのままで
おじさんにサンキューのお礼を言って、お別れした―。
帰国まで、あともう1日延期してもいいかもな~?とも考えたが
個人ツアーで帰りの飛行機は今日で予約済みだし・・・
これからまた飛行機の変更だの宿泊予約だのと、あれこれバタバタする程の
思考力や行動力はもう既に失われていたので...
それは諦めた―。
その後、駅前からちょうど11時頃に出発するヒースロー空港行きの
エアバスに乗ることができた。
あ~ぁ、これでひと安心である・・・。ほっ...
おまけに、ロッカーに預けた荷物全てを置いて来た為
身軽なまま、とても楽ちんな移動になった。
こんな楽な移動なんて、初めてでないべか...!?
しかし、ロッカーにずっと閉じ込められたままの荷物たちよ...
置いてきぼりにしちゃってすまぬ!
許しておくれ...。
思い起こせばあの中には、ウイーンで買ったロックバラード集のLPレコードや
日本から持ってきたカセットレコーダーなんかもあったんだよね~。
イギリスから送られるのを想像すると、破損して到着...って事も
充分に考えられるよな~。
その、覚悟だけはしておこうと思う。
不安な事はそれだけではない...
あんな重い荷物、いったいいくらで日本まで来るんだか...
送料とかどうなるんだろう。(?_?)
後で払わなくちゃいけないハメになるのではないだろうか。
それも、覚悟しておこう。
とにかく、無事で日本へ着くのを待っているからね...。
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