「最も大切なものは家族です」。
「家族とは妻、子どもたち、親だけではありません」。
「従業員も、またその家族も、私の家族です」。
「コロナに負けるわけにはいかへん」。
今回のお話の主人公は奈良で写真館を経営する鈴木健嗣(たけし)さん(44歳)です。
今から始まるお話はノンフィクションです。
1人の写真館経営者が必死に生きようとするお話です。
ただ、このお話には通常のノンフィクションと1つだけ異なる点があります。
このお話の結末は、皆様のアクションによって変化するのです。
皆様のアクションがこのお話の結末を作ります。
どうぞ、最後までお読み下さいませ。
鈴木さんは奈良県で写真館を営んでおります。
創業は1915年。
100年を超える老舗写真館です。
鈴木さんで4代目になります。
地域の方々の節目にあたる記念写真をスタジオで撮り続けています。
また、一
「どんな人でも、人生の思い出を振り返る時があります」。
「その振り返る時に必要なものが写真です」。
「写真に携われることに誇り、喜び、責任を感じています」。
鈴木さんはそう語ります。
現在の仕事にやりがいと情熱を持っています。
先代である鈴木さんの父は、高度成長期、商売繁盛にバブルを過ごしてきました。
非常に派手な生活を送ってきたと言います。
バブル時は借りなくてもいいのにお金を借りて贅沢をしていました。
しかし、そんな中、バブル崩壊が始まったのと同時に、少子化も始まりました。
ダブルショックが鈴木さんの父を襲いました。
職人気質の人で経営者の視点はありませんでした。
鈴木さんの父が
父からは再建を託された鈴木さんは思いました。
「借りたものは返していく」。
周囲からは、「自分の借金ではないのだから、父が責任を取
しかし、「借りたものは返す!」
「奈良県大和郡山市は自分の街だ。逃げも隠れもできない。借金も踏み倒せない。だから、継いだ」と鈴木さんは当時を振り返ります。
そんな中、5年前、従業員に仕事を持ち逃げされてしまいます。
自分の営業先に「鈴木さんの会社を退職した。私が新しい担当になった」と言って、鈴木さんの職場に在籍しながら個人事業主として営業先を開拓していったのです。
5000万円あった売り上げは3700万円まで下がりました。
役員、従業員合わせて7名の小規模写真館に1000万円以上のマイナスは明らかに赤字でした。
地元では知らない人は誰もいない老舗写真館は廃業の危機を迎えました。
しかも、鈴木さんには、父の作った借金の返済が毎月100万円以上ありました。
鈴木さんはとにかく金融機関に頭を下げ、条件変更をしてもらい、利息だけ払う形にしてもらいました。
「家族のいる従業員たちを路頭に迷わしたくない」。
「市民の想い出を作ってきた場所を失ってはいけない」。
「潰したくない」。
経営に関して無知でしたが、毎日必死で頑張りました。
経営学も学びました。
財務も学びました。
営業も必死で歩き回りました。
「できることは全てやり尽した」。
こうして、鈴木さんは廃業を免れました。
昨年1年間の売上は4600万円まで回復しました。
これは鈴木さんだけの力ではありません。
従業員全員が、会社の厳しい状況を分かってながら、当時の売り上げ
危機から5年が経った今年の5月から利息だけではなく、元金の返済を再開できるところまで売り上げを回復する事ができました。
しかし、ここで、新型コロナウィルスが発生しました。
今年2月の時点で売上の大半を占める学校関係の卒業式から入学式、遠足、野外活動に修学旅行。
そのすべてが中止となりました。
また、ピアノの発表会などの一般の撮影さえも中止になってしまい
2月~7月末までに確定しているもので、売上1200万のマイナスとなりました。
明るい未来が一瞬にして、再びどん底に陥りました。
すぐに政府が発表した新型コロナウィルスの影響を受けた企業への貸付
入金予定のもの、給与などの支払い、何度も悩んで計算した金額は700万円。
どうしても、この危機を乗り越えるのに必要な額です。
しかし結果はあっさりとしたものでした。
今までの借入額の大きさや、条件変更を行った事で、「新たな借り入れは無理」との回答が。
再度、融資の相談の受けようとすると、アポイントは取れたものの「無駄足になることはありえますよ」と明るい返事はもらえていません。
その他、助成金などの行政のセーフティネットの申請は次々と行ってはいますが、「この先本当に
鈴木さんの不安は止まりません。
そして、今後、いつまで売り上げが無い状態が続くのか。。。
従業員への給与の未払いも1.5ヶ月にもなってしまいました...。
今年2、3月がまともに払えていません。
もちろん、鈴木さん自身も給料はもらえていません。
従業員にも家族があり、鈴木さんは「従業員の家族も自分の家族です」と言います。
鈴木さんは本人、奥様、小学生から中学生までの子ども3人、父親の合計6人家族です。
従業員やその家族を入れると数十人の生活を背負っています。
鈴木さんは「どうかこの苦境を乗り越えたい、わらにもすがりたいです」と語ります。
鈴木さんの写真館は「トキワ スタジオ」という名前で、「トキワ」という言葉が入ります。
創業者が「トキワ」に込めた想いがあります。
「トキワ」には、木の葉が1年中生い茂るという意味があります。
「冬も木の葉を枯らすことなく、商売を継続させたい」。
こうした創業者の想いが根底にあり、100年以上続く写真館となったのです。
この想いを鈴木さんも引き継いでいます。
鈴木さんは「この4月から取引先の学校数が増えたことで、まだ状況は分からないが、7月末までを乗り切れば先は明るい」。
「だからこそ、今が本当の勝負です」と言います。
「100年超えている家業で、地元の誰もが知っている」。
「大和郡山の歴史を写真で刻んできた会社として、ここで止まるわけにはいきません」。
「コロナで消えてしまうのが耐え難い。ここを踏ん張りたいんです」。
ここから先のお話は、このブログをお読みの皆様と作り上げる形となります。
鈴木さんへの支援を下記させて頂きます。
皆様にこの物語の一員となって頂ければ幸いです。
~~~~~~~~~鈴木さんへの支援~~~~~~~~~
今、鈴木さんには皆様の支援が必要です。
①基本支援金(2020年4月30日まで)
マスク付き支援金を1口3千円で募集しています。
1口支援する毎に、洗って再利用できる「水着素材マスク(500円相当)」を3枚差し上げます。
なお、マスクを製造する縫子は、「新型コロナウィルスの影響で収入が激減した人たち」です。
縫子は製造料としてマスク1枚につき500円から原材料費を引いた金額を手にします。
主人公に届くお金は1口につき1500円です。
※マスク無しで主人公に1口3000円全額を支援したい場合はその旨ご連絡下さい。
※今回のプロジェクトで運営側が受け取るお金は一切ございません。
※最大67口まで承ります。
現在集まっている基本支援金口数(0/67)
【支援方法】
pen.project2020@gmail.comまで【支援No.5マスク付】と件名に記入の上、
本文に以下をご記入頂き、メール送信願います。
・支援口数
・お名前
・住所(郵便番号含む)
・携帯番号
※メール受信後に詳細をこちらから連絡差し上げます。
鈴木さんはパソコンソフトを使って、特殊な写真加工を施すことができます。
今回は支援を頂くにあたり、下記2つのサービスを提供させて頂きます。
【支援方法②】
新型コロナウィルスによって記念撮影ができなかった方々に以下のような写真のデータや現物をお届けします(※額縁除く)。
・家族揃っての入学式や結婚式の写真などのデータを作成します。写真現物やデータをお預かりします。
(希望する背景や同席していない人間を組み合わせる加工も可能です。)
どうしても晴れ姿を見せたい相手がいる、どうしても一緒に写真を撮りたかった相手がいる。
新型コロナウィルスによって諦めていた写真を皆様のお手元までお届けします。
もちろん、写真素材(データ又は現物)が揃えば、家族や友人問わず、卒業式や入社式など大人数が揃ったような写真に加工することも可能です。
※写真素材次第で完成精度が異なりますので、一度ご要望をご相談下さい。
※写真素材の著作権はお客様で保有しているものでお願いいたします。
料金の目安は¥3000~¥30000程度です。(30人以上の加工は料金応相談)
※プリント代別途要。データ渡しのみも可能で、その場合はプリント代不要。
【支援方法③】
・遺影写真(現物)などが古くなって傷んでいる場合の修復など
遺影写真のサイズを小さくすることも可能です。
夫婦別々の遺影写真を組み合わせて、夫婦となり合わせの写真に加工できます。
現物の写真を郵送ください。
料金の目安は¥3000~¥10000程度です。
※プリント代別途要。データ渡しのみも可能で、その場合はプリント代不要。
これら2つのサービスを希望される場合は電話0743-52-2530(平日10~17時 木曜定休日)又はinfo@tokiwa-studio.jpまでお問い合わせ願います。
上記以外の方法でも支援を検討されていらっしゃる方はpen.project2020@gmail.comまで【支援実行№3】と件名に書いて、連絡先を記入の上ご連絡願います。
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ペン。プロジェクト~新型コロナウィルスに負けない100の物語~
私は、ペン。プロジェクト代表兼編集長の吉村大作と申します。地域振興や寄附文化を推進するNPO法人みらくるの理事長を務めながら、大阪市鶴見区という場所で、地域新聞の編集長としてペンを握っています。ペンは剣よりも強しと言いますが、ペンには人を動かす力があると私は実感しています。
当プロジェクトは、新型コロナウィルスによって、崖っぷちに立った人々を主人公として取材するものです。どんな人でも人の心を動かす物語を持っているものです。その物語を広く皆様に読んで頂き、そこから主人公に対する支援の輪を呼び起こすことが、私のできることだと信じております。
一番伝えたいこと。それは、物語の最後を完結させられるのは皆様のご支援だということです。もし、皆様が「自分も役に立てるかもしれない」、そう思われたなら是非とも当プロジェクトのメールアドレス(pen.project2020@gmail.com)まで、【支援(物語№を記入下さい)】と件名に書いてご連絡願います。
そして、新型コロナウィルスが原因となる倒産、リストラ、閉業などにより、生活が困窮されている方は当プロジェクトのメールアドレス(pen.project2020@gmail.com)まで、【取材依頼】と件名に書き、本文に「困窮する前と現状」を記入の上ご連絡願います。「新型コロナウィルスの影響で、限界まで頑張ったけどどうしようもない。でも、僅かながらも明るい未来がこの先何処かにあるならば、そこに向かって生きていきたい」。そんな想いを持つ人たちを取材させて頂きます。私たちができることは取材依頼者に取材し、依頼者の状況と気持ちを一般の皆様に認知してもらうことしかありませんが、支援に繋がることを信じて全力でペンを握らせて頂きます。基本支援金は1案件につき個人又は事業者共に最大10万円を支給します。それに加え、事業者であれば自身の提供できるサービスをこのブログで紹介させて頂きます。
また、物語を取材するライター、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士などの士業の方、ソーシャルワーカーなどの専門家も随時協力者を募集しております。協力して下さる方は当プロジェクトのメールアドレス(pen.project2020@gmail.com)まで、【専門家協力】と件名に書いてご連絡願います。
【ペン。プロジェクト代表兼編集長、吉村大作の紹介】
2011年に起きた東日本大震災を国難と捉え、被災地の人々の願い事を100個叶えるプロジェクトを同年に実施。日本初のクラウドファウンディングサイトが立ち上がる前にブログを中心に資金提供を呼びかけ、700万円を集めた。その資金で100個の願い事を全て叶える。今回の新型コロナウィルスに対しても国難と捉え、1人でも多くの人々を支える活動を決意した。
【ペン。プロジェクト支援を検討しておられる方へ】
ペン。プロジェクトを運営するNPO法人みらくるへの寄付先です。
関西みらい銀行 鶴見支店 普通 0143863 トクヒ)ミラクル