今日は大学で面白い話を聞いたので紹介します。政治学の授業で経路依存について学習していたのですがその例としてキーボードがあげられたんですよね。

 

確かにこんなに打ちづらいのはなぜなんだろうと思っていたのですがそこにはちゃんと理由がありました。

 

今のような便利なパソコンが登場する前、筆記業務の高速化、各種原稿の清書といった目的でタイプライターというものが使用されていました。

 

このタイプライターは印字バーがインクリボンをたたいて印字するのですが、使用頻度の高いバー同士が隣り合ってるとタイピングが早すぎてインクバーが絡まってしまうという不具合が発生してしまいました。

 

そこでタイピング速度をできるだけ抑えるために今の配置になったそうです。

 

ですが、パソコンが発達した現代このキーボード配列である必要はありません。

 

そこで日本のとある企業が最もタイピングしやすいキーボードを開発したんですよね。

 

しかし、めちゃくちゃ人気になると思いきや、全く売れませんでした。

 

もうみんな慣れてしまって変えることができないんですね。

 

変えるのにコストがかかりすぎてしまうのなら「そのままにする」という選択肢もある。政治には非効率的な制度など合理性だけでは説明できないものも多く、このように物事を成り立ちである経緯を重視して説明しようとする考え方もあるそうです!