ボクの先生は〜♫ フィーバー
嵐を巻き起こす〜♫ フィーバー
熱中時代が熱中的に流行していた1980年夏。
インド紅茶専門店ボルツで一緒にバイトをしていた仲良しの女の子は、しぞーかのボクの実家に遊びにやって来た。
それは、許嫁方面への発展系列的なお話でもなければ。
将来の選択肢の一つを深く思考・選択する過程での訪問でもなかった。
ただ単に。彼女は、「GINクンの実家が見たかった」だけなのだ。
しぞーかに来た彼女は、ボクの姉と出会い、ボクの家を訪れた。
そして土曜日の我が家の一家団欒に彼女は実に自然に溶け込むと、一緒に「熱中時代」を見てケタケタと笑った。
あっという間にボクよりも。
姉と仲良しになった彼女は、あまつさえ、明日は二人で一緒に日本平に遊びに行こうという計画までも立案した。
その日の夜。
Aクンから電話があった。
新島でのモテモテ生活を未遂に終わらせた彼も翌日。
しぞーかに帰ってくるという。
じゃぁ明日の夜は、3人で飲みに行こう。Aクンの発案にボクは同意した。ネオン瞬くしぞーかの街に繰り出し。
ゴージャスなしぞーかの夜を彼女にプレゼントしてあげよう。そう思った。
熱中症などない時代。
夜になれば涼を楽しむことだってまだまだできた1980年。ボクらは、その日その日を楽しんだ。
ダンシングオールナイトで。
ランナウエイなあの頃。ボクらは時代をしっかり生きていた。