<兄について>

 

 

この絵は、私が5,6歳のころ、

お花見に行く前の

家族写真を描いたものです。

 

この時兄は9歳か10歳でした。

 

それから50数年、

 

家族は私と一番上の兄の

二人っきりになりました。

 

そして5月16日、

 

とうとう私一人になりました。

私の家族は

短命ではありませんでしたが、

長命でもありませんでした。

 

父は78歳、母は74歳、

一番上の姉は10歳、二番目の姉は64歳、

二番目の兄は64歳、

そして一番上の兄は75歳でした。

 

一番上の兄は100歳まで

生きると思っていましたが。

早朝のジョギングで倒れてしまいました。

 

兄は野球少年でした。

高校1年の時には

春の選抜大会で甲子園にも行きました。

もっともベンチ外の

雑用係としてでしたが。

 

高校生までの兄は、

口下手で社交的でもなかったのですが、

高校卒業後社会人として働いてからは、

性格が180度変わり、

社交的でよくしゃべるようになりました。

そしてそのころから世話好きにも

なった感じです。

 

実は私たち兄弟5人は異母兄弟です。

私だけが後妻の子供です。

家族構成で言えば

私は末っ子ですが、

戸籍上は長男になります。

 

それでも4人の姉や兄は、

分け隔てなく付き合ってくれました。

一番上の兄は

私に家を譲ってくれ、

自分は養子に出ました。

 

私だけでなく、

兄は誰に対しても一生懸命世話をして、

そのため兄にすっかり頼っていた人も

多かったようです。

そして体力に自信もあって、

全国のマラソン大会に参加していました。

それが自分の健康法だと

思っていたようです。

 

でも知らず知らずのうちに

体に疲れが溜まっていたと思います。

ただ兄の気持ちは、

そんな疲れを感じないほど、

充実していたんでしょうね。

結局ゆっくり休むことなく、

そのまま突っ走ってしまった気がします。

 

兄にすっかり頼り切っていた私には

ショックでしたが、

逆にこれをきっかけに、

今一度独り立ちしようと思います。

兄が安心して天国に行けるように、

しっかり生きて行きます。

そして家族の誰一人

行くことの無かった80歳を

越えたいと思います。

 

 

次回のブログ更新や

皆様のブログへの訪問は、

色々落ち着いてからになると思います。

 

今日もお付き合い頂き有難うございました。