少しづつ暮しに馴染んできました。
中国では真面目な単語なんでしょうが、日本人の僕にはとても耐えられる響きではありません。
電車で向かい合わせで座っている中国人の団体が「チンゲイ」というひわいな単語を連発しています。
そんな中僕は両手で顔を覆い、爆笑を抑えることしかできませんでした。
吐く息が白く残るようになり、夜の街もずいぶんと冷え込んできました。
カナダに本格的な雨季が到来したようです。
一週間のうち、5~6日はしとしとと雨が降り、今後もほとんどの日が雨になるそうです。
スケーターにとってなにより雨は苦しいものであり、晴れ間をぬって滑ることしかできません。
そのスケーターである僕にとって一番大事な物であるスケートボードを、あろうことか先日電車の中に忘れてきました。
傘などを忘れるのならともかく、2万からするボードを忘れたと気付いたときは、しばらく木枯らし吹く街角を浮浪者のようにボーゼンと歩きました。
いっそこのまま路頭に座り込んで、目の前に紙コップでも置いて、街ゆく人に小銭でも恵んでもらおうかと思いましたが、その後ヨロヨロと待ち合わせをしていた友達の家に行き、恥ずかしさを堪えながらそのことを伝えました。
すると、そんな僕を見かねた友達は、他の友達にも電話をしてくれて、結局新品に近い全てのパーツをタダみたいな値段で全て売ってくれました。
結果、以前より上等なボードを組むことができました。
ありがとう。グレて逮捕されて新聞に載らずに、再びボードに乗ることができるよ。
さて、電車に続いてバスの話なのですが、1週間程前の午前3時頃のこと。
家の近くのバス停で僕が降りる時、一人の男性が僕の前に降りました。
その男性は僕の10mほど前方を歩いていたのですが、5歩あるくごとに、僕の方を振り返ります。
4~5回振り返った後でしょうか、今度は僕のほうに向かって歩いてきました。
30歳前後のひょろっとした白人のその男性は、僕の前に立ち止まるとこう言いました。
「Do you like ice?」
???アイス??アイスクリームが好きかって聞いてるのかな??
「アイス?アイスクリーム??」
と僕は聞き返した。
「No,guys.Do you like guys?」
guys..ガイズ...
男は好きですか?
ゲイの方だ!
「ノノノノノノノノ、ノーーー!!!」
と叫んでダッシュで逃げました。
本気で恐かったです。
膝がマジで震えました。
街角でゲイの方2人が抱き合ってキスしているのをみると、なんともヘコんで目をそらしてしまいます。
が、たまに女性2人が抱き合ってチューをしている光景も見るんですが、こればっかりは何故か凝視してしまいます。
なぜでしょうか。不思議なものです。
近況を報告しますと、先月からレストランで仕事が始まり、週5回1日約10時間働いております。
時間が長くて大変ですが、関西弁の陽気な人達に囲まれて仕事をしており楽しいです。
そして仕事が遅くから始まる土曜日の午後早くには、中心街へ行き、ジャグリングクラブの人達と一緒にジャグリングを練習しています。
ハロウィーンに向けてもっとうまくならなければっ!
話は変わりまして、こんどは酒の話です。
日本では毎日一人で部屋でパソコンをしながら酒を飲むのが日課だったのですが、こっちは酒がやたらと高く、ウォッカやウイスキーをおいそれと買うことができません。
1リットルで40ドル。
節約生活の中でとてもこんな高価な飲み物は買えません。
2週間くらい前のこと。
仲間とスケートをし終えて友達の家に向かっていた時、一人の男性が話し掛けてきました。
「よお、友達!こんにちは!!」突然のことでちょっとびっくりしました。
「俺はマサって名前だ!よろしくなっ!俺は以前日本の野球のオリンピック選手だったんだ!俺のこと知ってるか?ははっ!まあいいか!ところでお前ら、これ1本25ドルで買わないか?」
と言うと、彼はおもむろに2本の酒を突き出しました。
例の40ドルの酒だ。
「22.5ドルだったら1本買っていいよ!」と言うと、彼はしぶしぶうなずいて売ってくれた。
半額くらいで買えました。かなりラッキーです。
「そうそう、いまちょうど俺んちにヒップホップのスヌープドッグと50セントが遊びに来てるんだ。遊びにこないか?」
「いや、今日はこれから友達の家に遊びに行くんだ。せっかくだけどよしておくよ。」
「そうか、残念だ。それじゃあまたな!」
と言って去っていきました。
行くはずがありません。
彼の言葉はまるっきり信用できません。
彼はマサと名のっていましたが、どっからどうみても100%黒人でした。
きっと彼の家は段ボールで作られたエコな住宅だったと思います。
酒も間違いなく盗んできたものでしょう。
まさか酒もにせものか!?っと思って早速栓を開けて匂ってみたが、本物の酒でした。
よかったよかった。
その酒も結局3日くらいで全部飲んでしまい、最近の夜は安いビールなどを飲みながら部屋でだらだらと過ごしています。
ただ、テレビの13チャンネルをかけていると、2時頃からおげれつ番組が始まるので、その時ばかりはテレビにくぎ付けになります。
モザイクは無いのですが、巧妙なカメラワークで一番見たいポイントが隠れてしまうので、一人で「惜しいっ!」と叫んでいます。
でもこっちは適当な部分も多いので、時々ちらっと映ってしまうこともあります。
それはそれでなんか四つ葉のクローバーを見つけたようでうれしいです。
これ以上書くと変態に思われてしまいそうなのでやめます。
なんともまとまりもない日記でしたが、こんな感じでこっちに来て1ヶ月が過ぎました。
なんかちょっとづつこっちの生活や文化にも馴染めてきたような気がします。
最後に上の写真ですが、左から「仕事場の近くの池にいる警戒心の無い鳥の群れ」「街で停まってたへんてこな車」「バス乗り場でむちゃくちゃなついた、ちっこいねずみ」です。
カエデの葉が少しづつ赤みがかってきたようです。