最初に言う。

猫好きさんは、読まないほうがいい

だって、これから猫のことを悪く言うから。




さて、昨今の厳しめなコンプラと

何にでも文句をいわれる世の中に予防線を貼ったところで


↑いきなり話が飛ぶけどさ

すずめの戸締まり

ね、映画あるでしょ?


あれは、災いをおさめる的な話なんだけど、神様の化身がネコの形をしているから

猫が災害をおさえるために、邪悪な存在と戦って要石になって(そのために自分の望みを捨てて石化する)地球を護るんだよね


その映画をみて



猫が可哀想!

猫をいじめないで!



みたいなクレームが結構あったらしく


本当の猫を生贄にしたとかっていう話ではないけども。


ネコ…

まぁ、見る人が見たらそういう感想もでるんかな。

物語の中では、化身とか、象徴とか、そう見える形で存在しているだけなんだけど。


厳しい世の中や。こわ。





さて。

私は猫が嫌い。

というか、生き物が苦手。



もちろん、画面越しの猫や犬は可愛いと思うし、ペットの動画は癒やしになるから時々見てる。



猫村さんが、いつか坊っちゃんに会うために

猫なりに努力して、家政婦として働いていることも応援してるし



ペット禁止のマンションで

なぜか猫やイヌを飼っていても

わざわざ怒ったりはしない。


私の暮らしに影響がなければ。




我が家は一階に住んでいるので

ベランダは猫たちの通り道になっている。


音も立てず、スーッと通り過ぎてくれるだけなら許容範囲。


あ、猫通ったな。

という微笑ましいイベントの一つとして

窓越しに目が合ってもそんなに不快ではない



だけどね

人様のベランダで


吐いたり

うんこしたり

お気に入りのスリッパで爪を研ぐのはちがう



これは、紛れもなく

猫からの宣戦布告。


この暴力に屈したら、我が家は猫に占領される




私は、領土を守るため

ベランダの通路をブロックやネットで塞いだ。


けれど、猫は驚異的なジャンプ力で侵入してくる。

気づくといる。



この作戦が徹底的に失敗したと感じたのは

雨の日


猫が、ベランダの柵の隙間から侵入できない代わりに

壁を這い上がっての侵入に切り替えたため

雨の日は泥で汚れた肉球が

壁を擦り、ベランダの壁が泥と肉球型のスタンプだらけ…



慌てて、バリケードを解除したけど

時すでに遅し。

猫は賢いから、一度閉じられた隙間は

空いていても通らない。

意地でも壁を登る。


雨が降るたびに、壁に残るドロ肉球の侵入跡…


ベランダにタオルや布団が干せなくなった。




私の大好きな鉢植えたち

なぜか、ここのベランダでは

植物が育たないので

土だけが入った鉢植えをそのままに

気に入った花や木があれば植えるつもりで

置いておいた。



ある日、ベランダから悪臭がし始めた。


なぜだろう?

なぜだろう?


嗅覚を研ぎ澄まし、原因を探ったら

まさかの、植木鉢にうんこ。


猫が地雷を埋めたのだ。


そして、私は更に目撃する

植木鉢に乗ってオシッコをする猫を!



猫は、我が家の植木鉢をトイレ代わりに使っていた。



忌々しい猫。


野良猫だけでなく

自由に家の外と中を出入りする近所の飼い猫も大キライ。



駐車場で日向ぼっこする姿は可愛いと思っていたのに。

あいつらは、いとも簡単に裏切ってくる




それ以来、ベランダで猫と鉢合わせた時には

私なりに威嚇する。


怖い顔で睨んで

ネコ!

って呼んでみたりする。

手をパチンと打って、猫だましを繰り出す時もある。



ちょっと驚いて怯んだ顔してこちらを見てくるけど

すぐに逃げないし

何なら、寝転がって昼寝しようとする時もある。



信じられない。

敵地において、その異常な行動がなぜできるのか


答えは近隣住民にある


ある日、猫がニャオニャオしている声に気付いた私は、驚きの事実を知る事になる。


隣のベランダで、聞き慣れない名前で呼ばれながら撫でられてる猫

それに嫉妬して喧嘩を売ってる別の猫…


隣人が猫に降伏していた


ベランダは既に猫の領土として明け渡し

名前をつけて崇めていた



同じ造りが並ぶマンションのベランダは、

猫を受け入れた家も

拒否している我が家も


猫からしたら、どれも同じ。

きっと、私が出かけていない時には

我が家のベランダも猫に占領されていることだろう。


ネコめ!



昨日、猫がベランダに吐いた。

端から端に、広範囲で。


マジでムカついた。

キャットフード100%


人間が餌をあげてる猫だよね?


飼われてるか、餌付けしてるか

所属部隊は知らないけど


私はかなりのダメージを喰らって

朝からボヤキが止まらない



ペット禁止のマンションを借りたのに

先住のマダムたちが既に飼っちゃってるペットはどうしようもない。それは何もいえない。



だけど、同じように猫を嫌がって管理会社にクレームした人がいたみたいで、ある日手紙が配られた。


このマンションはペット禁止です。

規則を破って飼ってる方がいたら

即刻やめてください


え?

もう飼っちゃってるペットどうするの?

私にとっては家族同然。手放せっていうの?

だって、ペット飼ってもいいって先代の大家さんが許可してくれたよ



管理が個人から会社に移る一瞬の隙に

なぜかペットOKの話が出たことがあったらしい

何十年も前のことは、言ったもん勝ち。


この話は、管理会社が謝罪しておわった。



だけどさ。野良猫に餌付けしたり

撫でて楽しまれても

飼ってないからセーフ!

にはならないと思うけど。




…どうしたものか。

最近は、猫の攻撃範囲がベランダから別の場所に移っている。

車のボンネットの中に、餌を蓄えて住処にしているようなのだ。



我が家が所持している車は2台あって、それぞれ別の駐車場に停めているのに

その2台ともに、ボンネットの中にパンが詰まってた。


心配で、隣の駐車場の方にも声をかけて調べてもらったけど、

パンが詰まってたのは、ピンポイントで我が家の車のみ…


なんでやネコ。

なんでなんや、ネコ。



家のベランダや、家の車にだけに攻撃してくるなんて…


猫が進化している。

特殊能力を使って私だけに攻撃してきている。




近隣住民が次々と向こうの手に落ちている今

気を確かにもって、毅然と猫と向き合わなければいけない。



私がそう覚悟を決めている横で、

夫がベランダに入ってきた猫に気付いた。



チッチッチ。

舌を鳴らしながら、猫に手を振る。



おい。

それでは猫を威嚇するどころか

猫がこっちに寄ってくるやろ



私は、これから猫との戦いの他に

身内の裏切りに怯える日々を過ごさなければならない…



だから、猫は嫌い。

猫との戦いはこれからも続く。