お盆休みに入って読書が進んでいる。

 

読了した本のうちの2冊は、昨年成立したいわゆる「LGBT理解増進法」や最高裁判決によって一部無効となった「特例法」に関する内容である。

 

昨年(当時)、公共のトイレやお風呂場にトランスジェンダー女性が入れるようになるなどと、不安をあおる(合理性を欠く、差別・偏見を煽る)言動が跋扈していた。


「差別禁止」の文言は無く、「・・・不当な差別はあってはならないものであるとの認識の下に・・・」と正当な差別はあっても良いかのように受け止められかねない表現があったり、「すべての国民が安心して生活できることとなるよう留意するものとする」という条文まで加わって、酷いものだ。

 

最近の研修会や講演会のスライドには、上記の2つの法やアップグレードした情報もサラッと入れている。

 

「トランスジェンダー(T)」の説明で、Tとひと口に言っても実に多様な方がいらっしゃることがわかるようなスライドをつくったつもりだが、それだけではあの条文の酷さは伝わらない。

 

しかし、酷さを伝えることが研修会の目的でもないので、限られた時間で何を伝えるのか、いつも考えながらスライドをつくっている。

 

教育現場では、差別や偏見に基づく言動を見聞きしたときは、見て見ぬ振りをすることなく直ぐに対応しなければならない。

 

差別(偏見)発言は、どこが合理性を欠くのか(間違っているのか)など、教え諭すことが求められる。

 

関心を深め良本に触れ情報をアップグレードして、頭の中を常に整理しておかなければならない。

 

明日は交流会。週末は本の著者の講演を聞く。これで、今年の夏休みは終わり。