あの日、私の仕事は休みで、翌日に
控えた娘のピアノの発表会に向け
(親子連弾)ピアノ練習をしてい
ました♪

我が家の主人は某東北県に単身赴任
中。
よりによって、あの日は仙台へ
出張でした。
その仕事が終わり次第、自宅へ帰宅
予定の為、新幹線チケットも購入済み
の状態でした。

息子は小学校5年生。娘は3年生。

テレビをつけ、目に入ったあの情報。
仙台に居る主人はもうだめかな?
そして、勝手に涙がこぼれました。

幸い我が家の市内では大被害はなく
子供二人は集団下校で、無事帰宅し
てきました。

主人と連絡がとれたのは夕方でした。
一本の電話が入ったのです!

「仙台で一番安全なビルに移動した
から大丈夫。
怪我も無いし、ただ、ピアノの発表会
には行けない。
このビルで夜も過ごすから、とにかく
家の事をよろしくな。」

公衆電話に並びに並び、かけたそう
です。

ピアノの発表会に父親が来る事が出来
なくなり…
パパ大好きの娘はかなりの落ち込み
具合となりました。
地震の事より自分のピアノの発表会
のことばかりで…
精神的にまだ幼かったのでしょうね。

私と兄でどうにか励まし、発表会に
出演するよう促しました。
今ではあり得ないパパ大好きな姿は
切ないピアノの発表会の思い出です。

娘がこの地震が尋常でない事に気づく
のはテレビでの画像と計画停電などを
体験してからの事でした。

主人は1日でも予定がずれていたら、
あの沿岸部の町へ行っていたそうです。
仙台出張であったから、助かったのか
もしれません。

東北の人々は以前の生活を取り戻せ
てはいません。

最近、我がまま放題の我が家の各々
ですが…今日の黙祷だけは必ずと約束
しました。

自分が生かされている事に心より感謝
し、家族で過ごすささやかな日々が
どれだけ大切なものなのか?
噛み締めたいと思います。

そして、亡くなられた方々のご冥福を
心よりお祈り申しあげます。

読んで下さりありがとうございます。
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