上の子が産まれて数年はまさに産後クライシスという言葉がピッタリだった夫婦関係だったように思う。
産後、夫の赴任先についてって1年間専業主婦してましたが、このまま一緒に暮らしてたらもう無理だ(離婚しかない)と思い、きっかり1年後に、母子で地元に戻って就職。
その後は夫が単身赴任だったからこそ、いろんなことにカリカリせずに、娘と2人で乗り越えられたと思う。
頼れないなら、いない方がマシなんですよ。
結果、精神的にも、経済的にも全く夫を頼りにしなくなってしまった。
相手は変えられない、自分が変われとよく言うし、実際そうだと思うけど、産後(特に第1子)って、ちょっと気を抜いたら死んでしまいそうな、か弱い未知の存在を、自分で全責任を負って育てないといけない時期じゃないですか。
特に、
ロングスリーパー母✖️寝ない赤ちゃん
って相性悪すぎてね。
ただでさえ、赤ん坊という圧倒的無力な存在を前に、自分という存在がゲシュタルト崩壊レベルで無になり、生活様式から価値観まで怒涛の勢いで変わるのに、夫に対してまで変えてる余裕はないんですよ。
うちの夫、料理も掃除もするし、まともな方だと思いますよ。
子供が好きだし、きっといいパパになってくれると思って結婚した。
でも、美点だと感じていたところも、表裏一体で。
◯仕事熱心
→
✖︎男性産育休制度を、はなから無いと決めつけて調べてくれない
✖︎産まれても仕事のペースも意識も変えず、深夜まで帰ってきてくれない
✖︎土日も当たり前に深夜まで出勤するから、知らない土地で初めての子育てなのに母子家庭と変わらない過ごし方になる
とか、
◯冷静で客観的
→
✖︎共感に乏しい
✖︎他人事感が強い
というような、エクボもアバタになってしまいました。
単身赴任になってからも、こちらへの無関心がしんどすぎて、毎日のように
離婚
養育費
という検索ワードが履歴に残ってましたよ。
単身赴任、ワーカホリックな人にとっては仕事一筋に打ち込めて最高でしょうけど、大概にしないと、妻子の心は離れてて不可逆的なところまで来ていた、ということになりかねない。
関空の橋に船が刺さった台風あったでしょ?🌀
あの時、私はマンションの13階に住んでたんですけどね。
昼から保育園が休園になったから、仕事を死ぬ気で終わらせて早退して、お迎え行って。
本当に風が強すぎて、マンションがグラグラ揺れてたんですよ。
その中を、1歳の我が子をどう守ろうかと神経逆立てて過ごしてましたので。
その間、一度も夫から気遣うLINEひとつ来なかったときに、本当に心は三行半まで行きましたね。
単身赴任で離れてたのに、許せないエピソードはいくつかあります。
例えば、大阪に住んでた私たち妻子をスルーして、兵庫であった大学同級生のイベントに内緒で参加して帰ってたとかね。
おかしいでしょ。
これ許せないから、死ぬまで言うと思う、私。
離れててこれですからね。
早めに別居という形で見切りつけて、クールダウンして良かったと思うの。
良かったかは知らんけど、ここで離婚してたら下の子は産まれてませんからね。
ここからどうして再構築できたかというと、逆説的ですが、やっぱり2人目が産まれたのが大きかったかなと思います。
1人目で失敗した感があったので、
◯2人目は、里帰りしない
◯産後は無給でいいので夫にも1週間ほど休みを取ってもらい、同居
(このときに、実は非正規雇用の夫でも、有給で産後休暇が取れることを知り、「なんで上の子の時にちゃんと調べてくれないの💢」と新たな怒りが勃発)
という、他人事感払拭作戦を実行したのが良かったと思います。
子供1人なら私だけでも何とかなったけど、子供2人となると大人2人の方がいいに決まってる。
特に私は上の子のケアをしたかったから、赤ちゃんのことはおっぱい以外は丸投げさせてもらいました。
最近、スレッズとかよく見るんですが、産後の夫側が、
「できるだけのことはする」
と言ってるケースが散見される。
いい旦那さんやんってなりますか?
私、この言葉にめちゃめちゃカチンと来るんですよね。
一般論として、ふにゃふにゃの赤ちゃんに対して、「できない」は許されないじゃないですか。
実家の助けが手厚い人は別ですけどね。
できない言うてたら赤ちゃんが死ぬかもしれないという強迫観念に苛まれ続けて育児してた私は、
「できるだけ」
という言葉が大嫌い。
本当に「できるところまで」しかやらなかった夫を目の当たりにしてるので。
夫が「できるだけ」言い続けてる間に、妻は「できるだけ」の範囲を拡張し続けて、いろんなことができるようになる。
どんどん強くなる妻とは差が開くばかりですよ。
「できない」が許されない側は、強くならざるを得ないですからね。
そしたらいつのまにか、夫いる?という思考になってしまうのよ。
できた旦那さんならこんなことにはならないんでしょうが、私に婿(娘の夫)ができたら、この言葉だけは軽々しく使うな、とアドバイスしたいと思う笑。