保育園送り忘れのニュース、最近聞かないので嬉しい。

何度も起こる、同じヒューマンエラー。

今朝も、何万人という園児が問題なく無事に送り届けられている、その中でのたった一つの事件。

でも、1回でも起こしたら取り返しのつかないものなんですよね。特に真夏はね。


安全技術&IT&指差し確認などの原始的な方法で、なんとか解決できないものなのかしら、といつも思う。


これ、不思議と、「いつも送ってる人」はほぼやらかさないミスな気がする。


おじいちゃま、おばあちゃまだからやってしまうかというとそうとも限らなくて、以前はパパさんがやってしまったケースもありましたし。


ママの場合は、彼氏に会いたくて故意に車内に放置、という事件はあったけど、ついうっかり送り忘れ、降ろし忘れというのはあまり聞かないのよね。




私個人は、上の子供が1歳4月で保育園に行き出した時からはすでに7年経とうとしていますが(今は下の子だけ送迎)、今のところ、ヒヤリハットレベルでも、送り忘れ、降ろし忘れをしたことはありません。

子供を送ってからが、母でない、自分個人としての人生時間の始まりだと思っていて。

つつがなく子供を送り届けて、やっと仕事モードに入れる。

早く仕事モードに入りたいから、無事に送り届けるのが朝の至上命題になっているからなのかもしれない。

時々、自分が二重人格なんちゃうかなと思うほど。


母性が薄い、とは自分では思ってませんが、溢れる母性というタイプでもないのが、この件に関しては良いのかもしれないです。





下の子の産後は、実母にも結構助けてもらいました。

しかし、上の子の送りだけは、頼んだことないのです。


仕事をしている人が、朝の慌ただしい時間に送りもするって大変ですよね。

どんなにしっかりした実母でも、普段ではありえないことをしてしまうんじゃないかという危惧があって。


お迎えだけは、週に1.2回頼んでました。

母も仕事が終わっていて気が楽だし、お迎え忘れがもしあったとしても、園にいるかぎりは、子供の命に関わることはないので。

そして、それだけでも助かりました。



うちの母は、孫は大好きなんですが、孫のお守り関係のことでお願いすると、すんなり「いいよ」と言ってくれることは少ないです。

母も仕事をしてるから当たり前ですが、快諾ということはなくて、予防線を必ずはられます。


私の職業柄、周りのママには、「私が孫ちゃんみてあげるからあなたは仕事に専念しなさい」と言ってくれるお母様が多いようです。


私の母も、ものさしが飛んでくるレベルの大層な教育ママでしたが、

「子供産んでも私が面倒見てあげるから頑張って勉強してキャリアを積めるような仕事に就きなさい」

と私に言い聞かせてました(スパルタ、ものさしの免罪符にしていた気もする)。



しかし、うちの父が要介護になり、母も家業を手伝わないといけなくなって、その約束は立ち消えになりました。


大卒後すぐにお嫁に来て、お前は家事と大姑の介護さえしていればいいと言われ、家業に関わることは祖母(姑)に阻止されていた母ですので、50の手習い状態で初めての社会人となり、家業も1から覚え、さらに他力本願マックス(しかもマザコン)な父の介護もついてくる。

今もかなり無理して働いているのは分かっているので、これ以上は求められない。


母の期待に応えて猛勉強し、

「頭が母親に似た」と言われないよう、「自慢の娘」たらんとしてきた私の中で、インナーチャイルドがモヤモヤしてないというと、嘘になります。

これ、うちの祖母が実際言ったやつ。

内孫を可愛がれない人でした。


もちろん、母の言いなりでなったのではなく、自分で決めて、好きでしてる仕事だけどね。

家業も継がないしね。






父が病気をせず、母が専業主婦のままだったら、きっと私と母の関係は今、もっと密着したものだったでしょうね。


3歳までは保育園に入れずに毎日ばあばが子守、という状態もあり得たかもしれない。

毎日実家にご飯を食べに行って、お風呂まで入って帰宅とかさ。



正直、保育園はまだしも、習い事の送迎が大変すぎて音をあげそうになっているので、おばあちゃんがお弁当作っておじいちゃんが塾に送ってくれる…とか聞くとハゲるほど羨ましい。


羨ましいのですが、多分、私と母の場合、これを実現してしまうと、きっと距離が近すぎて、どこかで破綻していただろうなと思うので。


まあこれでよかったのかなと思います。



予防線張られるからこそ、保育園への送りも頼まない。

ある意味、事故の予防になっているのかもしれません。

これは酸っぱいブドウと言うやつやな。