主治医にはNIPTを提案されましたが、分かるのは3つの染色体異常だけであり、確定的検査ではないので偽陽性もありえることはデメリットだと思いました。
ただ、血液検査だけで済むので胎児に侵襲を与えずに済むこと、偽陰性率が低いことはメリットと思われました。つまり、陰性と言われれば何もない可能性が高いということです。
確定的検査を求めるなら絨毛検査か羊水検査しかありませんが、まだ「首の後ろが見えなかった」という事実しかないのに、絨毛検査や羊水検査をするというのも飛躍し過ぎに思えました(第一選択で確定的検査をする方を否定する意図はありません。あくまでも私の場合は、です)。
いろいろ調べていく中で、「初期胎児ドック」というものがあることを知りました。
病院によってはほぼすべての妊婦さんに受けるよう勧めている、というところもあるようです。
簡単にいうと、詳しくエコーを見てくれる検査です。
そして、首のむくみ(NT)、鼻骨の高さ、静脈管の血流、心臓の三尖弁逆流という4つの項目から、染色体異常の確率を計算してくれます。
また、3Dや4Dで、赤ちゃんの顔の形や耳の位置、指の欠損がないかなどもみてくれるとのことでした。
(※検査でみる項目については医療機関により差があるかもしれません)
この検査であれば、検診で見えなかったNTはひとまずチェックしてもらえる。
そして、染色体異常だけでなく、胎児の形態的な異常がないかもみてもらえる。
侵襲性のない検査である。
などが利点だと感じました。
また、測ったNTと、母の血液検査(PAPP-A,free β-hCG)の結果を合わせて、3つの染色体異常の確率を計算する(いわゆるオスカー検査)こともできるとわかりました。
私が今一番不安に感じていることの解消法として、また知りたいことに一番近い検査法として、胎児ドックは最もふさわしい選択肢なのではないかと思いました。
検診で首が見えなかったということに端を発した今回の悩み。
もちろん、NTだけをみてもらうためにかかりつけ医をもう一度訪れるというやり方も考えたのですが、結局NTは資格のあるお医者さんでないと正確には測れないとされているので、それであれば初めから専門医を訪れたほうがいいのではないか、というのが私の結論でした。
確定的検査をするのが怖かったというのもあります。
胎児ドックをほぼすべての妊婦さんに勧める病院もあること、オスカー検査は欧米ではほぼすべての妊婦さんが受ける検査であることも後押しとなり、出生前に赤ちゃんの粗探しのようなことをしてしまうことへの罪悪感を少しでも軽減したかったのだと思います。
心臓などに異常があれば、今の病院では産めないので、NICUがある病院に転院するなどの準備ができる、という気持ちもありました。
ただ、胎児ドックやオスカーで、染色体異常の確率が高く出てしまった場合、どうするのかだけは決めておかなければならないと思っていました。