今日から私の勤務する高校は中間考査に入りました。
勉強計画は基本的に、2週間前に立てるよう指示しています。
中学3年生の我が子にもそのように言っています。

高校1年生の生徒が書いた計画表をご紹介しましょう。
因みにこれは1週間前からの計画表です。



丁寧に書かれていて、やる気が伝わってくる計画表です。
しかし、アドヴァイスが必要な箇所があります。
お分かりでしょうか?

そう、波線部分です。
「何回もワークをやる」「何回も問題を解く」
と書いている生徒は沢山います。

「何回も」とは、何回なのか?
効率よく、しかも徹底的にやる為に、何回やればいいのか?
生徒たちの返事は
「3、4回」とか「5回ぐらい」など、曖昧です。

答えは
3回です

1回目…教科書や参考書を見ながら解いて、できない所、わからない所、答えあわせで間違えた所に印をつける。
2回目…印をつけた所だけをやり直しながら、もう1度1回目と同じようにできない所、わからない所、答えあわせで間違えた所に印をつける。
3回目…2回印の付いている所だけをやり直す。


3回目もできない問題があれば、はっきり言って捨て問と考えていいかもしれません。
ほとんどの生徒には難しすぎるかもしれず、それと似た出題があって、正解できなくても気にしなくて良いと思われます。

古文は現代語訳暗記
英語は英語本文暗記
3回続けてスラスラ言えるまでやります。

現代文の音読、歴史などの社会の教科書の音読も3回行います。

そして、親は毎日、今日の分、或いは夜遅くまで勉強する子なら昨日の分を、予定通りに進んでいるか、ノートやワーク、プリントなど、子どもと一緒に点検します。音読も聞いてやります。

計画通りに進んでいなくても怒らずに、計画を修正しましょう。

以前にも書いたかもしれませんが、計画通りに勉強できるかどうか、これが成績を左右します。
でも、計画通り進まないとしても、毎日自分が勉強したことを親がわかってくれていれば子どもは決して諦めずに頑張り続けることができます。

毎日点検してやるのは大変です。
しかし、一度でも丁寧にこれをしてやれば、中学2年生の2学期以降であれば次からは自分で少しずつやるようになります。

中2の夏休み〜中3の1学期あたりが成長段階の節目
この時に、計画を立て、修正しながら目標を目指すことを教えて下さい。

勉強は大人になってもなんらかの形で続いていくわけで、今すぐに結果に繋がらなくても、頑張り続ける粘り強さを育てていくことが大切です。

それがあれば、その子は一生自分を成長させることができます。

目先の結果も大事ですが、定期考査はそんな勉強に対する基本姿勢を身に付けるチャンスと捉えることができます。