銚子へ石仏めぐりに行きました。http://blogs.yahoo.co.jp/nobuhiro_suzu/38457542.html
江戸時代初期に江戸川が掘削され、銚子から関宿を通って江戸へ通じる水運が開かれました。これによって銚子は経済的に大変栄えたそうです。きっと見ごたえのある石仏に会えるはずと、楽しみに出かけました。あいにくの天気で途中で切り上げましたが、色々見ることができました。
十九夜塔や子安観音がとても多くありました。女人講中が盛んであったようです。
銚子市長塚町 持宝院。天明2年(1782年)の子安観音。白くて美しい。
銚子市笹本町 薬師寺。昭和24年(1949年)の子安地蔵。
こけしのような子供を抱える、優しげなお地蔵様。
海上同様、このあたりも一面二臂の馬乗り馬頭観音の宝庫です。
銚子市椎柴の道端。大切に守られています。
寛政2年(1790年)の馬乗り馬頭観音。
愛らしい馬、白いコケがぶちのようで素敵です。
たくましい顔です。
大切にされていても、自然の力には逆らえません。
銚子市春日町教会のそばの崖の下。崩れ落ちた木の裏に、享和2年(1802年)の馬乗り馬頭観音。
崖が崩れて、半分以上、泥に埋まっています。見慣れた馬頭観音と異なる、聖観音を思わせる冠と慈愛に満ちたお顔。苦難に耐える気高いお姿です。
銚子市高田町 地蔵院。延宝8年(1680年)銚子最古の青面金剛。ピンクがかった石色が素敵です。
ショケラ?左手に丸い顔が乗っています。
銚子市四日市場町 海上八幡宮。沢山の庚申塔。
ドミノ倒しのような、文字庚申塔群。万延元年(1860年)造立だそうです。
銚子市余山町 三輪神社の隣の墓地。ちょっと珍しい愛染明王石仏。安永9年(1780年)。
鈴と五鈷杵を持っています。
参考 「石仏地図手帖 千葉編」「房総の馬乗り馬頭観音」
霧雨や幾度も仰ぐ冬の空